アルツハイマー型認知症のリスクが高い遺伝子タイプ(APOE4)が摂りたい栄養素

アルツハイマー型認知症のリスク因子(APOE4)

今日は分子栄養学実践講座の日。
本日も新しい発見が多く
楽しい講義がてんこ盛りでした。

宮澤先生が講義中に触れていたこと、
復習がてら書いてみます。

 

アルツハイマー病の誘発因子
と言われる「APOE4」遺伝子
(読み:アポイー)

APOE4が1個あると、
アルツハイマー型認知症の
発症リスクがおよそ3倍になり、
2個そろうとリスクが11倍だと
言われています。

 

宮澤先生ご自身は「APOE4」を
1個持ってるとのこと。

実は、私も1個持ってるのです。
光栄なことにお揃いです。笑

遺伝子の読み方はムズイ。
rs429358、rs7412、
この2つの組み合わせの見方
ここ★にあるとおり。

 

 

APOE(アポイー)のアポは
「アポ・リポ・タンパク質」
つまり、APOEはコレステロールのなど
脂質を運搬するタンパク質に関係する
遺伝子です。

なぜ、APOEがアルツハイマーの
発症に関係しているのか、
その機序はかなり複雑です。

 

アルツハイマー病の重要な
誘発因子、脳内のタンパク質のゴミ
アミロイドβの沈着に影響するとか。
(詳しい機序はいまだ不明)

名著ブレデセン博士の著書にも
APOE4が重要なアルツハイマーの
リスク要因であることが強調
されています。

APOE4は血液脳関門(Blood-brain barrier, BBB)を破壊

最近ネイチャーに発表された
こちらの論文によると、
APOE4保有者は、無しの人に比べて
海馬部分での脳血液関門(BBB)
の破壊が進んでいたそうです。

APOE4 leads to blood–brain barrier dysfunction predicting cognitive decline

BBBが破壊されるということは、
リーキーブレインが起こる
ということ。汚染物質や
解毒、デトックスが重要。

アルツハイマー認知症リスクを下げる栄養素

APOE4の保有者であり、
アルツハイマーリスクが高い場合、
ビタミンCがリスク低減に効果あり
金沢大のコホート研究で分かっています。

ビタミンCがアポリポタンパクE E4保有女性の認知症リスクを下げる可能性を世界で初めて報告

 

APOE4保有の女性、血液中の
ビタミンC濃度がもっとも低い群の
発症リスクを1とすると、
もっとも高い群は0.16と
かなり低く抑えられてます。

統計的にビタミンCほど
有意な結果ではないけど、
ビタミンEもかなり良い感じです。

 

脳は酸化ストレスの大きな
臓器ですから、ビタミンCが
アルツハイマーリスクの低減
になることは、もはやなんの
新鮮味も感じられないほどに
ド定番の内容。ですが、

改めて統計で示してもらえると、
アルツハイマーのリスク低減には
いかに抗酸化アプローチが
重要なのか納得できます。

 

ビタミンCと同じ
抗酸化の作用を持つ尿酸
脳神経の保護に働いている
ことも理屈は同じ。

【脳の酸化ストレス】アルツハイマー病・パーキンソン病と尿酸値の関係 | ビタミンアカデミー
アルツハイマー病・パーキンソン病と尿酸値の関係 尿酸は痛風の原因ですが、 同時に抗酸化物質である。 これは、分子栄養学を 勉強する方にとっては 常識ですね。 活性酸素が発生しやすいのは ミトコンドリアが多い部分。 つまり脳。(脳だけで全身の20%の エネルギーを消費しております。) 健常者アルツハイマー病患者の尿酸値を 比較すると、アルツハイマー病患者では 平均12.6%尿酸値が低下していた(↓)

宮澤先生と私はアルツハイマーになるのか?

日本人のどれくらいの人が
APOE4保有なのか?

このあたりを見ると
アルツハイマーリスクが中の
3/4型は21%

アルツハイマーリスクが
最も高い4/4型は5%です。

 

APOE3/4型がアルツハイマーを
発症するのは、ブレデセン博士の
本によると50代後半から60代だそう。

酸化ストレス溜めないよう、
ビタミンC・Eの抗酸化アプローチに
努めたいと思います。

 

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