入れ替わる細胞、一生を共にする細胞(安定細胞・成長細胞・更新細胞)

入れ替わる細胞、入れ替わらない細胞

全身の細胞は37兆個だそうです。
その細胞を3つに分類する方法が
面白かったのでメモ。

 

① 安定細胞

生まれる前(母体の中)では
分裂・増殖するけど、
生まれたあとはほとんど
細胞分裂しない細胞のこと。

例、神経細胞、心筋細胞

 

② 成長細胞

発育、成熟を終えた段階で
完成形として生き続け、
分裂・増殖はしない細胞。
だけど、事故や怪我で一部が
失われると盛んに分裂・増殖する。

例、肝細胞、腎上皮細胞

 

③ 更新細胞

絶えず分裂・増殖を続け
細胞交代を続ける細胞。
ターンオーバー(入れ替わり)が
発生する細胞がこれ。

例、皮膚上皮細胞、粘膜、
小腸の上皮細胞、
赤血球など血液細胞

安定細胞はがん化しない

安定細胞は、分化、増殖が
終わった細胞なので、
極端な話、その細胞の寿命は
人の一生と同じ。

安定細胞は増殖しないので、
がん化しない。だから
心臓がんは少ない。

ちなみに、
筋肉細胞は安定細胞だけど、
傷、損傷を受けると
新しい筋肉細胞を作る
「サテライト細胞」
という控え組もいるので、
安定細胞といってもさまざま。

 

更新細胞は日々ターンオーバー
分化、増殖を繰り返してる、

皮膚の細胞は28日周期で入れ替わるし、
腸の上皮細胞は1日で入れ替わるものも。

古くなった細胞は死滅、
新しい細胞が分化、増殖。
毎日毎日、日々入れ替わる。

 

肝細胞のような成長細胞は、
いったん傷が入るとか、
刺激があれば増殖のスイッチが入る。

肝臓移植で切り取られても、
時間をかければ元に戻るし、
脂肪肝や毒物、感染などの炎症で
増殖のスイッチが入るので
がん化のきっかけにもなる。

 

※補足
脳神経細胞は、一生変わらない
と言われてきたけど、実は
一部変わっているらしい。
どっちにしても、皮膚や粘膜
みたいな細胞とは違って
代謝スピードはかなりゆっくり
なので、ここでは便宜上
「安定細胞」と表現しておきます。

なぜ脳神経細胞はターンオーバーしないのか?

この、細胞のシンプルな分類法を
知って、またいつもの癖で
ついつい考えてしまいました。
「その理由は何?」ってね。

やっぱり生命体としての
重要性の順位なのかなあと。

 

重要な臓器(心筋、脳神経)は
たびたびシステム更改してたら、
移行時のバグ発生が命取りになります。

本番運用されてるものは、
そのまま触らず死ぬまで使い続けましょう!
みたいな選択をしたのかと。

一方、腸とか肌とかは、
ファイル更新時の手間とリスクを考慮しても
随時アップデートする方がメリットが大きかった、

入れ替わった方が、都度新しくなるので、
好都合の印象ですが、

入れ替わる際の材料となるタンパク質や、
道具となるビタミン、ミネラルなどの
栄養の供給を外部に委ねてるというリスクがあります。

安定供給されるとも限りませんしね。

万が一、飢饉で栄養がない!
なんてことになっても、
脳神経と心臓さえ残ってくれたら
餌を調達することは可能なんで、
古いシステムでも更改せずにずっと使いましょう!的な?
そんな感じなんじゃないかと思った次第です。

(変態の妄想なんで、本気にしないように)

『老化と活性酸素』三石巌著

ちなみに、この分類、
安定細胞・成長細胞・更新細胞
という表現は三石巌先生の
『老化と活性酸素』に出てきたものです。

永久細胞、安定細胞、不安定細胞
という呼び方もあるようです。

分子栄養学を理解するうえでは
頭に入れておきたい区分ですね。

 

おまけ

ゼン吉くん、春になって、
更新細胞(毛)のターンオーバーが
めちゃくちゃ早いです。

 

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