【老化しないための栄養学】アルブミンには酸化型と還元型がある

アルブミンには酸化型と還元型がある

アンチエイジングに重要なのは
たんぱく質。タンパク質を
可能な限り最適な状態に保つ
ことが、抗老化の第一戦略。

なかでもアルブミンを良い状態
に保つことは、抗老化対策として
もっとも重要です。

 

アルブミンは血液中に最も多く
存在するタンパク質の種類です。

アルブミンは、栄養素やお薬の成分、
水分を運ぶ「運搬タンパク質」です。

私は初心者向きのセミナーでは、
「アルブミンは血液中で、栄養素や
お薬、お水を運ぶ車ですよ」
と表現しています。

アルブミンが低下すると、
血液中に水分を保持できないので、
浮腫みの原因になったり、
がんなど重篤な病気では
アルブミンが低下して腹水が
溜まる原因にもなります。

 

また、アルブミン自身に
抗酸化能力があります。

アルブミン自身が、活性酸素
(スーパーオキシドや
ヒドロキシラジカルなど)を
無効化する作用を持っています。

 

活性酸素を除去したあと、
アルブミンは「酸化型アルブミン」
となります。

健常者では
「酸化型アルブミン」25%、
「還元型アルブミン」75%
くらいで常にバランスをとって
いるのですが、

いわゆる病気の状態では、
酸化型アルブミンが増加し、
還元型アルブミンが低下します。

 

ちょろっと調べた文献いろいろ。

・透析後に酸化ストレス度が一時的に減少する、透析後の酸化ストレスの減少は透析による浄化率の指標になる。
Dialyzable uremic solutes contribute to enhanced oxidation of serum albumin in regular hemodialysis patients.

・アルブミンの酸化還元状態を調べた結果、酸化ストレスと腎疾患は強い相関関係があった
Oxidative stress is enhanced in correlation with renal dysfunction: Examination with the redox state of albumin.

・慢性肝疾患の予後マーカーとしての酸化型アルブミンを用いる
Human Nonmercaptalbumin-2: A Novel Prognostic Marker in Chronic Liver Failure.

・白内障患者は眼房水中に酸化型アルブミンが増えて、還元型アルブミンが減少
Observation for redox state of human serum and aqueous humor albumin from patients with senile cataract.

 

酸化型アルブミンになると、
本来の仕事である、栄養素や
水分の運搬ができなくなる
というのがポイントです。

つまり、酸化型アルブミンが増えて
還元型アルブミンが減ると、
抗酸化能力も低下しますし、
血液中で栄誉素をうまく運べません。

アンチエイジングには
この酸化型アルブミンを
増やしてはいけません。

酸化ストレスが増えると
酸化型アルブミンが増える、
つまり活性酸素対策が重要です。

 

また、ホモシステイン
酸化型アルブミンが増える
原因となります。

ホモシステインはメチオニンの
代謝物で、葉酸、ビタミンB12、
ビタミンB6が不足すると増加します。

ホモシステインは血管のコラーゲンの
架橋構造を壊すので、動脈硬化など
血管老化の原因とされていますが、

酸化型アルブミンも増やすので、
アンチエイジングには、
やはりホモシステインを
低く保つことが大事ですね。

ホモシステインは採血データで
分かります。およそ10以上、
つまり、2桁は要注意ゾーンです。

採血データでみるアルブミンの値
ですが、健康な人は、100dl中に
およそ4.3g~4.5g程度存在しています。

こちらは私のアルブミン値。
調子がよいときはやはり良いデータですね。

 

採血データのアルブミン値は、
酸化型アルブミンと還元型アルブミン
を足したものが表示されますので、

酸化ストレスのマーカーとしては
使えないのですが、
現時点でどれくらい酸化ストレスに
強いか?いわゆる「抗酸化能力」
のマーカーとしては有効です。

 

アルブミン値は常に4.0以上
(理想的には濃縮なしで4.3以上
をキープすることが重要だと思います。

アルブミンは健康診断や、
人間ドックなどの採血データで
確認可能です。

ぜひご自身のアルブミン値を
確認してみてくださいね。

 

今日のポイント

①アルブミンには抗酸化力がある。

②酸化型アルブミンになると
抗酸化物質、運搬タンパク質
の機能が低下します。

③酸化型アルブミンを増やすのは
活性酸素、ホモシステイン。

 

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