副腎疲労の抵抗期に白血球が増える理由
副腎疲労の前段階、
盛んにストレスホルモンを
作っているとき、
白血球が増えるという
現象があります。
理由を説明してみます。
白血球は、障害が起こった
場所へすみやかに駆けつける
救助部隊のようなものです。
この事件現場は血管の外です。
普段、ふわふわと血管内を
漂っている白血球部隊は、
事件現場へ駆けつけるとき、
血管の内側をローリングしながら、
現場近くまでたどり着きます。
そこから血管の外へ染み出す
ように外に出ます。
これを白血球の「遊走」とか
「遊出」と言います。
コルチゾールは、この遊走を止めます。
血管内皮にピタッと密着させて
組織側へ移動させないように
してしまう。
白血球が現場へ駆けつけることが
出来ないので、炎症(戦い)は
抑えられます。
これがコルチゾールの抗炎症作用。
血管内に白血球がとどまる
ことになるので、
採血データを見たときに、
白血球総数が多めになります。
血小板も多めになることが多い。
コルチゾールのおかげで
戦いが抑制されるので、
炎症は押さえらますが、
免疫は低下します。
コルチゾールの作用は、
炎症抑制↓
だけど同時に
免疫低下↓
白血球5,000を目安にしてます。
特に風邪ひきさんでもないのに
6,000以上になってくると
ちょっと怪しいなと疑って
いろいろとストレスの負荷を考えること。
低たんぱくで副腎疲労の後期
(コルチゾール出てない状態)
になってくると、逆に白血球数が
下がってきます。
その他、慢性的な炎症など
複雑な要因がいろいろと絡んで
きますので、白血球数のみの
判断ではないので、ご注意ください。