補中益気湯が副腎疲労に良い理由
長期の旅行に補中益気湯は
必ず持っていきます。
飲むタイミングはコルチゾールが
立ち上がる朝、お湯で溶いて
コーヒーのようにゆっくり頂く
去年のヨーロッパ旅行でも
ホテルの部屋の湯沸かし器を
利用して毎朝一服。
旅行は楽しいのですが、興奮しすぎて
その後にグッタリなりがち。
旅行から帰って、疲れがでると
コルチゾール分泌が減ってガタがくる。
それはまさしく副腎疲労の症状。
帰国後にグッタリしない、
疲れが出ないようにするために、
副腎に無駄に労力をかけないよう、
出来る限り労わる必要があります。
その手法の一つが生薬の利用です。
コルチゾールを増やす補中益気湯
脳がストレスを感じると、副腎に
「コルチゾール作れ」と命令を出します。
作られたあとのコルチゾールですが、
酵素「11β-HSD」2型の作用で
活性のないコルチゾンになり、
おしっこになって排泄されます。
排尿されなかった分は「11β-HSD」1型の
酵素の作用で、もう一度活性のある
コルチゾールに戻る。
これが身体の中のコルチゾールの流れ。
副腎疲労とは、副腎が疲れてうまく働かず
コルチゾールが作れてない状態。
こういった人は、できるだけ
コルチゾールを温存しなくちゃいけない。
補中益気湯(というか漢方の多く)に含まれる「甘草」
甘い成分の正体は「グリチルリチン酸」
これがコルチゾールを分解する酵素
「11β-HSD」の2型の活性を下げる作用があるので
結果的にコルチゾールを温存できます。
対照的に、コーヒーはコルチゾールを
間接的に減らす作用がある
コーヒーは、先述の酵素「11β-HSD」の
1型のほうを阻害する。
一度失活したコルチゾールが
活性型に戻れなくなる。
副腎疲労の亢進したぐったりさんに
コーヒーをおすすめ出来ない理由は
たくさんあるけど、
コルチゾールの再利用も阻害されるから、
やっぱりコーヒーは禁忌ですね。
逆に、いつも興奮気味、せかせか忙しい
副腎疲労初期の方にはコーヒーは良い
のではないでしょうか?
コルチゾールが一番分泌される朝、
コーヒー飲むか、補中益気湯を飲むか
その後の大きな分かれ道ですね。
※補中益気湯についてはここ(★)とか
ここ(★)にも書いてますのでご参考ください。