EPAにはなくてDHAに特徴的な3つのポイント
まごめじゅん
EPAとDHAの”作用する”ポイントの違い、ご存じですか?
魚油と言えば、EPAとDHA。
炎症を抑えたり、脳に良いなどの機能が知られている油です。
でもEPAとDHAの違いって知ってます?
EPAにはないDHA特有の特徴をまとめました。
DHAと脳神経細胞
脳の神経細胞に豊富なのは圧倒的にDHAです。
脳の脂肪酸の半分以上がDHAです。EPAは非常に少ない。同じ魚油なんですけどね。
頭の良い子、認知機能の健康なお年寄りにはEPAじゃなくてDHA。
DHAと精子
精子の細胞膜にはDHAが豊富。
マウスを使って、人工的にDHAの無い精子を作ると、精子は正常な形を保てません。
不妊治療中の男性は、血液の脂肪酸測定でDHAが低かった例を下記記事でご紹介しました。
DHAと脂質代謝
DHAには食後高脂血症を予防して、脂質代謝を改善する作用があります。
DHAは、PPARγ(読み:ピーパーガンマ)と呼ばれる脂質に関する核内の受容体の働きを活性化します。
この働きはEPAには認められていません。
覚えておくと良いDHAの3つの効果
どんな場合にDHAが有効か、ざっくり対象者を3つにまとめると、
- 認知機能を維持したい高齢者
- 不妊治療中の男性
- 高中性脂肪の方
ちなみにEPAもDHAも不安定すぎて、サプリメントの形での摂取はよほどクオリティをコントロールされたものでなければ厳しいかも。
代謝異常などの特殊な例を除き、食べ物での摂取が工夫されるほうがよいですね。
今日のポイント
DHAの作用点は①脳、②精子、③脂質代謝