カルノシン亜鉛
消化管の状態が悪い人ほど亜鉛欠乏状態にあります。
かく言う私がソレなので、亜鉛サプリメントは胃腸粘膜に良いタイプのカルノシン亜鉛を愛用しています。
カルノシン亜鉛の作用
カルノシン亜鉛には胃腸粘膜を修復する作用があります。
リーキーガット治療目的で摂るようになりました。
カルノシン亜鉛の作用まとめると、
- 胃粘膜に付着して炎症をおさえ、傷(潰瘍)を治癒する。
- 胃粘膜細胞の保護作用がある(胃粘膜のプロスタグランジンE2量には影響しない)
- 活性酸素の消去作用がある。
- 過酸化脂質の生成を抑制する。
- 細胞の増殖の促進し粘膜を再生する。
- ヒドロキシプロリン(コラーゲンの前身)を増加させ血管新生を促す。
カルノシン亜鉛は消化吸収の際に亜鉛とL-カルノシンに分解され、L-カルノシンはL-ヒスチジンとβ-アラニンに代謝されます。
カルノシンは「イミダペプチド」の一種、疲労回復の効果が高いタンパク質として有名です。
まさかカルノシン亜鉛製剤にイミダペプチドの効果を期待できるほどの量は含まれてませんが、細かいところで優秀な働きしてるようです。
カルノシン亜鉛の吸収
カルノシン亜鉛摂取後の血中亜鉛濃度の推移。6時間はしっかり亜鉛濃度が上昇しております。
胃腸粘膜にくっついて傷を治癒するのであれば、血中には移行しないのかなと安直に考えたりしましたが、そこそこ吸収されるのですね。
カルノシン亜鉛の排泄率
カルノシン亜鉛を摂取すると、尿とウンチにどれくらい排泄されるのか?というデータがありました。
150mg単回投与において
絶食時 0.47%、食後 0.12%
カルノシン亜鉛1回300mg
投与後24時間までで41.4%
投与後48時間までで58.8%
消化管で吸収されなかった亜鉛は半分くらいが排泄される模様。といってもこれは健康な人でのデータなので病人や高齢者ではまた違ってくるでしょう。
1カプセルあたりの亜鉛は8㎎
1日3カプセルで24㎎
かなりな量の亜鉛を摂らないと、適正な血清亜鉛濃度が保てないピロール症ぎみの人にはこれだと高コストかもしれませんね。
お腹弱くて、補助的に亜鉛を入れたいという私みたいな人には良い選択なので引き続きリピします。