つわりとビタミンB6
ふと気づいたことのメモです。
以前から妊娠の「つわり」と
ビタミンB6には何か関係が
あるということが知られて
います。
例えば、
・401人の妊婦による二重盲検試験、
25mg、10㎎のビタミンB6を、8時間ごと
3日間使ったところ、ビタミンB6が
吐き気(つわり)を抑えた。
Interventions for nausea and vomiting in early pregnancy.
・256人の妊婦(妊娠7~14週)
に対して行われた試験の結果、
ビタミンB6の補給は効果がある。
先日、とある先生の投稿を
読んでいたら(SNS上で
流れていってしまった。)
エストロゲン濃度の高い人
ほど「つわり」症状が強い
傾向にあるとのこと。
(実際には相関はない
という調査結果が出てる
ようではありますが)
妊娠すると、体内の
エストロゲン濃度は
そうでないときに比べて
激増するわけだから、
何かしら関係しているのは
間違いないでしょう。
ここでふと気付きました。
エストロゲン、
ビタミンB6の関係
あ、COMTじゃーん、、と。
「COMT(読み・コムト)」
正式名称は「カテコール-O-
メチルトランスフェラーゼ」
という長たらしい名前。
カテコラミン(ドーパミン、
ノルアドレナリン、
アドレナリン)などと
同時に、エストロゲンも
代謝する酵素の名前。
COMTは、エストロゲンを
水溶性の物質に変化させて
オシッコに混ぜて排泄する
働きがある酵素。
このCOMTの補因子(酵素の
お手伝い役)がビタミンB6です。
例えば、ビタミンB6が
不足気味の人が、妊娠して
急激に上がったエストロゲン濃度に
身体が対応できてないことろに、
ビタミンB6サプリを入れてCOMTが
活性復活したら、エストロゲンが
代謝出来てつわりがラクになった
みたいな感じ。
自分の中で、「つわりに
なんでビタミンB6?」
という素朴な疑問が
少し視界が開けました。
ちなみに、COMTの
遺伝子には多型があって、
エストロゲンの代謝には
個人差があります。
以前、だらだら書いた記事↓
私はVV型。ですので、
「判断力があって、痛みに強く
外国語習得能力に優れる」
んー、当たってなくもないかな。