胆汁酸でなぜ痩せるのか?
医学的にはあんま重要視されてないけど、
栄養療法的には分泌量があるかどうか
存在感の大きいものベスト3
(注・個人の主観です)
① 胃酸
② 胆汁酸
③ コルチゾール
1位の胃酸は、病気の状態だと、
出過ぎることばかりが問題視されるが、
栄養的には出ないことの方が問題。
栄養の吸収が悪くなっちゃうからね。
3位のコルチゾールは、
副腎疲労ではメインキャスト、
こやつの存在感半端ねえ。
今日は2位の胆汁酸のおハナシ。
病気を観点にすると、存在感どころか、
何の役目があるのか?みたいな扱いで
胆汁酸はかわいそうなんだけど、
健康を観点にすると、とても重要です。
胆汁酸がいなければ、脂質栄養の
消化吸収がうまくいかないばかりか、
解毒にも影響がでます。
胆汁酸まとめ。
(まごめのセミナー資料より)
胆汁酸の消化と解毒の役目は
よく知られてますが、実は
地味にダイエット効果があるので
その点をちょっとメモ
胆汁酸でなぜ痩せるのか?
細胞の胆汁酸の受容体を
TGR5といいます。
腸のTGR5が活性化すると、
インクレチンGLP-1分泌され、
膵臓でのインスリン分泌がONになる。
つまり血糖値を上げ過ぎないし
満腹感も得られるから、
食べすぎを防いで糖尿病も
予防するということ。
胆汁酸は90%以上が小腸で
再吸収されて、肝臓へと戻ります。
いわゆる「腸肝循環」
このとき、胆汁酸が血中に入り、
骨格筋のTGR5を刺激、胆汁酸は
骨格筋を増やす作用があります。
The exercise-inducible bile acid receptor Tgr5 improves skeletal muscle function in mice.
マウスの実験ですけど、
腸から再吸収されて血中に入った
胆汁酸か、骨格筋を増やして
褐色脂肪細胞まで増やしてます。
つまり、胆汁酸が良く出ると
痩せ体質になれる!
脂質の栄養素、ビタミンAとか
ビタミンEとかコレステロールとか
お肌を綺麗にするビタミンやら
栄養素が吸収されるのも
胆汁酸があってこそ。
胆汁酸美人という言葉を
はやらせたいですね。
今日のまとめ
・胆汁酸は骨格筋を増やす
・胆汁酸はインスリン分泌を促す
・胆汁酸は食べすぎを防ぐ