【隠れ脂肪肝】タンパク質不足・糖質過多による肝臓の炎症をAST/ALTで診る

健康診断の結果から読み解く「隠れ脂肪肝」

お友達(30代・男性・健康体)の健康診断の結果です。
「A判定」となっています。

肝機能の指標「AST/ALT」に注目します。

ASTより、ALTの数値が大きく、その差分は 5

この場合、分子栄養学では脂肪肝による肝臓の炎症を疑います。

「肝臓」の炎症と聞けば、飲酒を連想しますが、この方、ほとんどお酒は飲みません。

では、原因は何でしょう?

この方「スイーツ男子」なのです。
糖質過多・低タンパクによる隠れ脂肪肝です(もう数値に出てるから別に隠れてないけどねw)

AST・ALTは逸脱酵素

AST、ALTは、トランスアミラーゼという細胞内の酵素です。

細胞が新陳代謝の際、ある一定量は細胞が壊れて、血中に酵素がこぼれます。
なので、AST、ALTのことを「逸脱酵素」とも呼びます。

病気の時には、細胞が壊れて、酵素がたくさん逸脱するので、数値が上がるという仕組みです。

逆に、AST・ALTが妙に低い場合は、逸脱酵素が少なすぎとみます。
すなわち、肝臓の機能が不活性の場合を示唆し、原因はいろいろありますが、原料となるタンパク質や、酵素と仲良しのビタミンB不足を表すことが多いです(私はこのタイプ)

故障でシステムエラー起こしてるんじゃなくて、
給料少なくて、従業員がやる気なし、稼働状況の良くない工場っていうイメージですね。

 

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数字のマスキングを読まなければ意味なし

AST 15、ALT 20

例えば、華奢で線の細い女性なら、これはわりと納得の数値なんです。

この数字だけ見てると、タンパク質の少ないパンやパスタで食事を済ませ、
全体的に食が細く、酵素活性が低下している筋肉の少ない女性のイメージです。

しかし、体格も良く、運動もわりとハードなトレーニングを定期的にしている働き盛りの男性です。
であれば、AST/ALTはもっと高めの数字が出るはず。
(アスリートはAST/ALTは高めに出る)

見た目だけから判断すると、AST/ALT は、25以上あって当然な印象です。

本来、もっと高めの数値が出てしかるべきところを、いやに低い数値が出ている。
これは、数値がマスキングされている可能性を示唆しています。

何か他の要因により、数値がマイナス側に引っ張られているということです。

この場合、他の数値(TP,BUN,ALBなど)との総合判断で、低タンパク、ビタミンB不足による酵素不活性などを疑います。

低タンパク・高糖質な食事による脂肪肝

いくつ以上で脂肪肝、いくつ以下だからタンパク質不足など、
数値だけで判断するのは、木を見て森を見ずの失敗をします。

検査結果のみならず、ライフスタイル、食生活、体型、雰囲気など、すべてを総合的に判断するのが分子栄養学の妙味です。

なので、基本は総合判断になるのですが、AST、ALTの逆転現象は、わりと分かりやすい低たんぱく・糖質過多による脂肪肝を表すことが多く、これが結構若い女性にも多いんですな。

厄介なことに、低タンパクやVB不足により、数値がマスキングされるので、健康診断ではA判定をたたき出します。

ご興味があれば、健康診断の結果をじっくり見てみてください。

 

 

 

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