今年始めの、南雲先生の「命の食事新年会」に行ってきたときのレポです。
南雲先生60歳。声や体型が少年のような印象です。さすがお若い。
南雲医師の提案する「命の食事プロジェクト」
南雲医師の「命の食事プロジェクト」とは何でしょうか?
南雲先生のFBより抜粋します
約30年前にがんは日本人の死亡原因のトップになり、この30年間でがんの死亡率は2倍に、乳がん死亡率は3倍になりました。
その原因はタバコをしのいで食生活がトップです。
にもかかわらず、私たち医師は外来を訪れる患者さんに食事指導はほとんど行ってきませんでした。
それどころか血糖値の高い方に、糖質を摂らせて血糖降下薬を処方
コレステロール値の高い人に、生活指導をせずにコレステロール降下薬を処方進行がんの患者さんが食事療法を希望すると、それは民間療法だと叱ってやめさせることをしてきました。
そこでがん死亡率を次の30年で3分の1にすることを目標に「命の食事プロジェクト」を発足します。
がん専門医、料理人、レストラン経営者、生産者、食品メーカー、メディア、地方自治体を発起人として、「おいしいもの」ではなく「体に良いもの」の普及を図ります。
このプロジェクト、以下の点で画期的です。
・現役の医師が予防医学に言及していること。
・病気の原因の食生活の指針を具体的に示していること。
残念ながら日本の保険点数制の医療では、医師は非常に多忙になりがちです。
病気を治すためには対処療法が主となり、根本治療は専門外となってしまう。
こういった形の取り組みは南雲先生だからこそ出来ることで、それゆえ頑張ってほしいなと思います。
素晴らしかった!「命の食事パーティメニュー」
この会が素晴らしかったのは、「命の食事」の理念を実際に会食できたことです。
ローストビーフをメインにお野菜がとにかくたっぷり。
全部ちょっとずつ盛り合わせてみるとこんな感じ。
サルーのシェフのお料理ですから美味なることは当然のこと。
葉物野菜がたっぷり、根菜類はすべて皮付きですからとにかく咀嚼しなければ食べ終わりません。
いかに普段の食事で大事なポリフェノールを取り除いた「ただの糖質」を食べているかってことですね。
スムージーもありました。
ローフード講習会に何度も行きましたが、流行りのスムージーとは全く違うものです。
まず全く甘くない。
フルーツは極少量です
繊維質を残してますからたくさんゴクゴク飲むなんて無理です。
少量を噛むようにいただきます。
流行のグリーンスムージーは’ファッション’であって、’命の食事’ではないので、あれを飲んでヘルシーだと勘違いしないよう注意してくださいね。
南雲医師が推奨「がんから命を守るための食事の指針」
本題です。
南雲医師が伝えたい「がんから命を守るための食事」とは具体的にはどういった食事でしょう?
ポイントを絞って抜粋します。
・精製した糖質の排除(白米、パン、菓子、麺、ジャガイモ)
・良質の脂質(ココナツ、ラード、バター、エゴマ)、悪い油(サラダ油、キャノーラ油、コーン油)の排除
・食品添加物の排除、発酵調味料(味噌、醤油、酢)にする
・完全栄養食 = 高ポリフェノール、野菜は皮ごと、魚は皮ごと骨ごと、穀物は全粒粉で。
現代人の食事は柔らかく、食べやすく、いつでもどこでも手に入ります。
餓えから解放され、便利になりました。
しかし、同時に添加物にまみれ、糖質が氾濫し、咀嚼をせずに食べることが出来るので消化酵素も不十分になりがちです。
結果として栄養は吸収されず、「現代型栄養失調」という言葉も生まれました。
同時期、ガンの治療は早期治療・早期発見を推進したにもかかわらず、がんの死亡率は2倍になった。
その原因が食生活にあるのではないか?
がんの死亡率を30年前に戻す、つまり現在の半分に減らすというスローガン。
南雲医師の行動力、理念に賛同します。
現代の食事の何が問題なのか、我々は何を選ぶべきなのか、少しでも多くの人に伝われば良いなと思います。
現在がんの治療中である飯嶋農園の飯嶋氏の言葉
『先進医療の免疫医療は保険がきかないんで、半年で200万から250万円ぐらいかかるんです。
それで、もう絶対大丈夫だと思ったんですが、それをやっている間は効くんですけど、自分の体のなかで直す免疫力が弱まってしまうから、やめるとがんが再発してしまう。
食事療法は、それに較べたら安いわけです。
いい脂とか、いい食材とか、健康食品を食べながら自分の免疫力を上げていけばいい。』
この日のお土産
安心安全な農業に取り組む飯嶋農園のお野菜、ベジタブルブーケとごぼう茶、ココナッツオイルのサンプル
お土産もたっぷりで大満足な1日でした。
今後の「命の食事」プロジェクトについて
南雲先生の「命の食事」プロジェクトは始まったばかりです。
全国で講演会や食事会を行っています。
「30年後にがんの死亡率を半分にする。そのためにはあと30年生きなければいけない!」
つまり南雲先生90歳まで現役宣言。食生活だけではなくライフスタイルに大いに言及してます。若くありたい人のバイブルです。