子育て中のお母さまの症例

エネルギー切れの身体のケア

季節の変わり目に体調を崩しやすく
つねに疲労感を抱えている
子育て中のお母さまの症例です。

エネルギー切れを起こしているいるのが
一目瞭然です。

低中性脂肪。かなりキテマス。
ご年齢の割にこのコレステロール。

 

お食事内容を聞いて、
ガチで糖質制限をやっているわけでもなく
普通にお食べになっている場合の
低中性脂肪は要注意です。

 

胸鎖乳突筋や食いしばりの跡など
過緊張、カテコラミン過剰タイプ
かどうかを疑います。

なぜ要注意かというと、
自覚症状がない方が多いからです。

 

「エネルギーの枯渇が起きていますよ、
身体は無理しているから労わって。」
とお伝えしても、

セルフイメージが元気な人が多いので
「なにを言ってんの?私は元気です」
と突っぱねられ、よもやクレーマーに
なりかねない。

なぜそう分かるのかと言うと、
私がまさしくその症例だったからです。笑

酵素活性もなんと分かりやすい状態。

 

そして判で押したように低T3

 

なぜ低たんぱく?
なぜ中性脂肪が低い?
なぜ甲状腺ホルモンが低下?

様々な機序がありますが、
こちらではもろもろ事情があって
説明は省きます。

 

今日はデータのハナシではなく、
どうカウンセリングを行うか?
というテーマです。

 

お話を伺うと、家中ピカピカの
断捨離魔だそうです。

あるあるですね、
かなりマインドセットがきつく
その方の性格や考え方が真の体調不良の原因
であることが推測されます。

 

子育て中のお母さまは、
自分の身体のケアよりも
子供を優先しがち。

脳がエネルギー切れを起こし
低血糖状態でお料理
ということも珍しくない。

 

調理中はアドレナリンが出てますから
自覚する症状がありません。

カウンセリングで
低血糖症の説明をするのですが、

「え、私が低血糖?」と
自分で自分が低血糖だと
気がついていないことが多いです。

「お腹が空いてないから
食べなくても平気です」
とおっしゃる方もいる。

いやいや、
意識できるレベルで
空腹感を感じないくらい
身体が緊急事態なわけで、

細胞レベルでは
エネルギーの枯渇がおきています

 

キッチンは伏魔殿です。
火を使い、水が跳ね、
刃物で生ものをぶった切る。

命を危機に陥れるものが
たくさん存在するのがキッチンなのです。

おまけに料理するのは脳のATPを
たくさん使いますから。

とりあえず、料理に対する
物理的、心理的な負荷を下げて
’真面目’のマインドセットが
原因であることに気付いてもらう。

他には、エネルギー切れを起こさないような
食べ方、食べ物、身体のケア方法
調理の手抜きがなぜ重要なのか
などをお伝えしました。

 

このケースは、2回目のリピータさまで
ご自身の状態がうまく客観視できている方でした。

すでにご自身で身体の状態を俯瞰できているので、
時間はかかっても症状は改善すると思われます。

こういうカウンセリングは
私もやってて楽しいです。

「ああ、この方はゴールが近い」と感じるから。
その方が変化していく(元気になっていく)未来が
ふわりと想像できるからですね。

身体の生理反応としての心の機微は分けて考えてほしい

今、私が日々の業務を通して思うこと、
それは、栄養指導も心理面の指導も
両方出来るカウンセラーが要るなあ
ということ。

栄養面(身体)と心理面(心)の
カウンセラーが分離しているのが実情。

心の機微、感情の変化が
身体の生理反応だと理解することが大事。

低血糖症の治療や
エネルギー代謝を良くするための
サプリメントの処方は
お医者さまが出来るのですが、

なぜそのような状態になるのか、
なぜ子供につい怒ってしまうのか、などなど
心理面でのケアはカウンセラーにしか出来ない。

どう家事で手抜きをするか、
毎日のお料理をどうするか、
モラハラな夫とどう向き合うのか、
親戚付き合いのストレスをどうするのか、
などなど

そういう心理的な部分を並行してケアしなきゃ
本当に元気にはなれないのです。

 

私も自分自身をケアしながら
試行錯誤の道半ば。

でもやる価値がある。
進むべき道が見えているというは
楽しくもあり。(だから体調がよいのかな)

 

 

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