甲状腺ホルモンと貧血・鉄欠乏

甲状腺ホルモンと鉄欠乏

甲状腺機能低下と鉄の関係について
ちょこちょこ調べたことの備忘録メモ。

 

Chronic anemia and thyroid function.

2017年、慢性貧血と
甲状腺機能の関係に関する調査。

「鉄欠乏性貧血が甲状腺代謝を損なう」
とあります。

慢性的な溶血性貧血の患者は
視床下部―下垂体―甲状腺の軸
(HPA軸)で問題が起きやすい。

貧血の改善が甲状腺機能の改善にもなり、
甲状腺機能低下のスクリーニング
早期発見の手段として
鉄欠乏貧血の指標は使えると結論。

 

 

Evaluation of serum ferritin and thyroid function in the second trimester of pregnancy.

2017年、南京医科大学の研究。
対象は妊婦。
血清フェリチンと甲状腺機能の調査。

フェリチンとTSHの値は
負の相関関係があり、
フェリチンとFT3は
正の相関関係があった、

つまり「低フェリチンだと
TSHが上昇しFT3が低下する」

鉄欠乏があると、
FT4からFT3 への変換効率が
下がるのかもしれません。

 

Hyperhomocysteinemia in acute iatrogenic hypothyroidism: the relevance of thyroid autoimmunity.

これはホモシステインと
甲状腺機能の関係について。
2017年、イタリア。

動脈硬化など心疾患の原因
とされるホモシステイン。

慢性甲状腺炎・橋本病患者は、
そうでない患者よりも
高ホモシステインであった
とのこと。

高ホモシステインということは
葉酸代謝・ビタミンB12代謝にも
関係しているということではないかなと。

 

となると、高MCVも甲状腺機能を
検査するかどうかの指標として
覚えておくのは有効かもしれない。

(鉄欠乏があるとマスクされるから、
他の指標が鉄欠乏を示しているのに
MCVは正常値とか)

 

 

詳しい機序は不明ですが、
鉄欠乏と甲状腺機能が関係する
のは間違いなさげです。

これは、甲状腺機能低下が
圧倒的に女性に多いことを
見ても自明でしょう。

 

サプリメントが効果が出ない、
食生活を改善しても低体温、
低代謝、原因不明のだるさなどの場合、
調べてみると甲状腺機能が低下
が見つかるケースが多々あります。

「甲状腺機能低下」とは診断のつかない、
TSHが2以上5以下といった
いわば「潜在的な」甲状腺機能低下
であることが多いのも特徴。

 

 

今となっては、当然のように検査する
甲状腺ホルモンですが、
私が栄養療法を始めたころは
ほとんどチェックされませんでした
(当時のハナシはこの辺★に書いてます)

 

自分でも驚くのは、
TSHの数値が5以上でも
ほとんど症状を感じなかったこと。

当時はコーヒーを毎日飲んでました
(オソロシヤ・・)

 

甲状腺機能と
カフェインの関係については
こちらをご参考ください▼

副腎疲労・甲状腺機能低下症でコーヒーを禁忌にする理由【カフェインの副作用】 | ビタミンアカデミー
視床下部、下垂体、副腎のHPA系について 視床下部、下垂体、副腎、この3つのことを英語の頭文字(hypothalamic, pituitary, adrenal)をとって「HPA系」と言います。 ストレスを感じると、それを脳の視床下部がキャッチ、下垂体に指令を出し、その指令を受け取って副腎がコルチゾール(ストレスホルモン)を発動します。これがストレス応答です。 HPA系はストレスに対応するための、

 

甲状腺機能は人間ドッグでも
調べることはありません。

(私の所属する勉強会の検査では
デフォで検査項目にあります。
それくらい重要なんですが)

 

35歳以上の女性で、髪の毛が細く乾燥、
肌が乾燥する、手足が冷える、
太ってきた、だるい、慢性疲労
などの症状があれば、ぜひ
検査することをおすすめします。

もし、甲状腺機能低下と診断の下るような
TSHの値でなかったとしても、
データを深読みすることで、
副腎疲労の程度や、どのくらい
身体が無理をしているのか分かりますので、
対応方法が見えてくるからです。

 

そういや先日
「無調整豆乳を毎日飲むようにしている」
とおっしゃっていた甲状腺機能低下の
クライアント様がいらっしゃいました。

大豆ゴイトロゲンや、
ゲニステイン(大豆イソフラボン)には
甲状腺ホルモンの生成を妨害する
ことがありますから、
特に大好物でなければ
止めることをアドバイスしました。

一般的に身体によいと言われる食品でも
必ずデメリットがあります。

年齢を重ねてよりよく身体の調子を
整えておくためには、
個々人に合った食生活にする必要があります。

 

甲状腺機能は栄養を代謝するのに
非常に重要なホルモンなので、
必ず注視しておきたいデータですが、
ネット上に良質の情報が非常に少なく
扱いの難しいデータなのかもしれません。

今後もちまちまアップしていきます。

 

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