【見た目(視診)で判断する栄養状態】5年前の写真のビフォーアフター比較

5年前の写真のビフォーアフター比較

先日、免許証の更新をしました。

前回の免許更新は5年前です。

ちょうど栄養療法スタート時、それまでの菜食から肉食メインのタンパク質重視の食生活に変わる前と後の違いがよく分かるので晒します。

左が前回の更新時、2012年 43歳の時、右は先日の更新時、48歳です。

左のほうが目がぱっちりして、輪郭もシャープでほうれい線も薄いのですが、どことなく不健康に見えます。

もしかしたら、人によっては左のほうが老けて見えるかもしれません。

同じようにメイクしているのですが、左のほうが顔色が浅黒く、左目の下にはクマも見えます。

菜食主義で貧血のある人の特徴ですね。笑

30代は、マクロビオティックやベジタリアン食が大好きでした。

当時はナチュラルハイジーン全盛で、「フィット・フォー・ライフ」を読んで、これだ!と感銘を受け、日々研究に余念がありませんでした。

 

当時の食生活をフォルダから探してみました。

夜ご飯です。「フレッシュトマト、サラダほうれん草と松の実のパスタ」

彩りは良いのですが、動物性タンパク質ゼロ
野菜と炭水化物、ナッツ、オリーブオイルだけです。

 

朝ごはんです。
アボガド、キウィ、ほうれん草、りんご、亜麻仁オイル、アガベシロップ
これをプレンダーにかけてスムージーを作って飲みます。

ブレンダーにかける前の写真なので、まるで動物園の餌?みたいですが。笑
ナチュラルハイジーンでは、朝は排泄の時間なので、基本的にフルーツ食です。

今となっては信じられないのですが、本当に毎朝毎晩こんな食事ばかりを続けていました。

当時の症状は
・アトピー性皮膚炎
・風邪をひきやすい
・日中に眠くなる、特に昼食後
・低血圧
・朝が弱い

こういった症状はありましたが、身体は軽くなったと感じていました。

むしろ過食症で精神を病みがちだった20代に比べれば、体調自体は悪くありませんでしたので。

その後、知人の紹介で血液検査を受け、タンパク質不足が酷いことが分かり「低血糖症」という言葉を知ることになります。

そして、今までの自分の既往歴が、まるで点と線がすべて繋がるように理解できました。

子供の頃から風邪をひきやすかったこと、朝が弱いこと、低血圧なこと、食後に眠くなること、過食衝動、うつ症状、本番に弱く肝心な時にテンパりやすいこと、カンジダ膣炎、肌が弱かったこと、などなど。

それまでお肉といえば、週に1回程度、ほんの少量食べる生活でしたが、検査結果を受け、毎日お肉を食べるという食生活に、180度の方向転換となります。

無茶な糖質制限で胃腸を傷めたり、いろいろ紆余曲折はありましたが、基本的には高タンパク食を続けて今があります。

 

 

過去の自分を「視診」してみる

さて、さきほどの免許証の写真をもう一度見てみましょう。

パッと見た目の印象ではなく、分子栄養学カウンセラーとして過去の私を’視診’してみます。

左の5年前の写真に注目。
まず、第一に目つきです。
完全にアドレナリン出てますね。笑

アドレナリンファイターゆえ脳はハイテンションですが、細胞レベルで栄養不足、エネルギー不足なのが伺えます。
生きるのにまるで余裕がない、生命の存続のため毎日踏ん張ってる感がよく出てます。

第二の注目点は、顎の歪みです。

低血糖症があると、夜間の食いしばりがあるため、顎に妙な緊張感が出ます。口角が左右非対称になりやすくなります。

第三の特徴が胸鎖乳突筋の緊張感です。

わかりにくいので拡大しました。

上が2017年、下が2013年です。

下の2013年時の写真のほうが、首筋に妙な緊張感があるのがわかりますでしょうか?

胸鎖乳突筋とは、首のこの筋肉です。

副腎疲労があってコルチゾールレベルが高いと、胸鎖乳突筋が硬くなり、首のコリが激しくなります。

おそらく日常的に呼吸が浅く胸筋を使えないため、首の筋肉を使って呼吸をしている。

あとは、口呼吸か胃腸の炎症で、副鼻空に炎症がある場合も胸鎖乳突筋が固く張ります。

もし今、この方が栄養相談に見えられたら、

「この人、かなりアドレナリンファイターだなあ、たぶんエキセントリックな食事療法試してるはず。血糖障害ありそう。」
「炎症ありそう、副腎疲労ありそう、たぶんコーヒー中毒、胃腸が弱くて、風邪をひくときは喉から炎症が起こる人だろうな」

と見た目から推測します。ちなみに全部アタリです。(自分のことですから当たり前ですがw)

 

おまけ

胸鎖乳突筋と言えば、過去の写真フォルダを検索して自分でもびっくりした写真がありました。

さすがに大サイズはちょっとグロいので、サムネにします。笑

肌きちゃないなー。当時、肌が弱く、化粧品にすぐかぶれるため、基本的にはオーガニック系のナチュラルBBクリームだけ。
写真のタイムスタンプは2009年なので39歳ぐらいの頃です。

注目なのは、小首をかしげただけなのに、この胸鎖乳突筋の張りはすごいです。
というより、胸鎖乳突筋そのものが無い!?笑

肩が凝るというより、首が凝ってました。胃腸が弱い人の特徴ですね。
見た目で糖質制限なんて絶対やっちゃいけないのが分かります、副腎疲労の典型みたいなタイプです。

 

最後に。

肉食以外の食事療法を否定している訳ではありません。
ナチュラルハイジーンでも、菜食でも、マクロビオティックでも、健康な人はいます。

例えば、こちらで書いたように、アミノ酸を合成出来る腸内細菌を持っていれば、そんなに肉食しなくてもタンパク質は充足するはずですし、そもそもオートファジーでリサイクルされるタンパク質の方が多いわけですから。

菜食主義だけど健康であることの謎に対する1つの仮説『栄養を作る腸内細菌』 | ビタミンアカデミー
ビーガン・菜食主義はどこから栄養を取っているのかという疑問 人間の身体はアミノ酸(タンパク質)を必要とします。 私は菜食・フルーツ食で一気に老けがきて、高たんぱく食に切り替えることで効果をあげた人間なので、肉食に対する信頼が厚いです。 しかし、ビーガン・菜食主義を長く続けていても健康で元気な人って現実にいます。 どこから栄養摂ってるのでしょう? なぞですよね その疑問に対する回答の仮説ですが、たぶ

私の症状、身体には高タンパク食とサプリメントによる栄養療法が必要だったわけですが、これが全てだとは思っていません。

身体のことを勉強すればするほど、人間は神秘に満ちているなあといった印象です。

これからも食と身体の関係を柔軟に学び取り入れて行きたいと思います。

 

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