【栄養カウンセラーの独り言】栄養療法の壁

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栄養療法が効かない治療の壁

栄養療法は、身体を治すためのツールとして、日々の食事を改善したりサプリメントを使います。

ところが、食事を改善しても、サプリメントを使っても、なかなか効果が出ない人がいます。

「身体が栄養を受け付けない人」と言ったらよいのでしょうか。とにかく吸収の悪い人です。具体的に言うと、胃腸の機能も肝機能も弱く、消化・吸収・タンパク質代謝がうまくいかない人です。

これが典型的な治療が頭打ちになるケース、「栄養療法の壁」です。

どんなに高価なサプリメントも、100%正しい食事療法も、胃腸の受け入れ側が拒否モードだと、栄養が入っていかないのです。

胃腸は交感神経優位だと「栄養受け入れモード」になりません。

交感神経とは、アドレナリン優位の緊張モードです。

アドレナリンとは、太古の昔、近くに敵がいる時に用意された非常用ホルモンです。

敵の動きを察知するため、耳は敏感になり、目もギラギラ、もし襲われたら瞬時に逃げなきゃいけませんから、胃腸なんかに血液回している場合じゃありません。血圧をあげて筋肉にエネルギーを回します。

ほとんどの現代人は、交感神経優位のアドレナリンモードにふってます。

お昼ご飯一つとっても、

「何時までに終わらせなきゃ」とか
「あの仕事間に合わせなきゃ」とか

副交感神経優位のリラックスモードとは程遠いところにいますから。

消化・吸収のために消化酵素や塩酸ベタインを使いますが、それは小手先のツールなので、もっと根本的に胃腸を緩める必要があるなあと感じます。

胃腸の緊張が強い原因が、仕事のストレスだったり、家族関係だったり、分かりやすいところにあれば、そのストレスを取り除くことで胃腸の状態が改善し、体調も上向きになって結果が出やすいのですが、問題は、もっと根深い場合です。これは時間がかかります。

例えば、自己否定が強く、自分の存在自体を認めてない人とか、幼少期のトラウマとか、胃腸の緊張の原因が本人の気がつかないような深い部分にある場合です。

先輩カウンセラーは、ここを解きほぐすのに、セラピーや心理療法的なアプローチを使ってます。

私はその分野は人に提供できるレベルじゃないので、その手のアプローチが必要だなと感じたら、基本的に他の先生に丸投げしますけどね(笑

 

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栄養療法に手を出す時点で、健康にはとても意識の高い人が多いです。

その意識の高さが邪魔をすることがあります。

「糖質はだめ」
「添加物はだめ」
「農薬はだめ」
「こうあるべき」

あれダメ、これダメの「ダメダメ論」と「こうあるべき」の「べき論」にしばられて、食事がタスク化してしまう相談者だと、あちゃちゃ、けっこうキツいなぁと感じます。

食事は1日3回、とても頻度が高い日常なので、常にアドレナリン優位になり、いろいろなルールを儲ける割には体調が改善しないんですね。

間違った食生活の結果’現在’があるのですから、それを修正しようとするとき、食べて良いものと悪いものはどうしても出てきます。

ある意味仕方ない面もあるのですが、それでも工夫や技ってけっこうあります。

栄養の吸収が良い胃腸の状態をつくるために「そんなにアドレナリンモードで生きていかなくても良いよ〜」ってことを、その人に響く形で伝えてあげなくちゃいけない。

これも、栄養のカウンセリングじゃなくて、セラビー的な手法のほうが成功率高いかもしれません。

分子栄養学とは全く違う分野の知識と能力になりますけど、でも個別のカウンセリングではこれが一番必要なスキルだと思います。

料理塾で一番大切にしたいこと

「食事」とは、身体の材料となる栄養を摂取するという、機能的な意味合いが大きいです。

しかし、それと同時に、

「嬉しいな」
「楽しいな」
「美味しいな」
「幸せだなあ」という、

情緒的な面を満たす意味合いがとても大きい。

いや、むしろこの情緒面を満たさなければ食事の意味がないと思うくらい。

情緒を満たさないと、副交感神経が優位になってくれませんから、吸収すべきものを吸収してくれませんし。

栄養療法は、検査データを元にしますから、食事の機能的な面だけにスポットを当てがちです。

まるで営業成績のKPIに一喜一憂するモーレツ会社員のように、数値の上下に敏感になってしまう。

それはそれで正しい時もあるのですが、長期で見れば治療が頭打ちになって、体調が下降する場合が多い。

 

栄養摂取源としての「機能性」と、幸せを感じる「情緒面」、両方を満たしてはじめて効果が出ます。

そのためには「普通の食事を普通に楽しむ」ことだと思います。

美味しいな、嬉しいな、楽しいな、と感じる「食事」

生きる喜びを感じる「普通の食事」を取り戻すこと。だけど栄養面と安全性は担保できていること。

これは、私が毎月開催している料理塾で、みなさまに一番お伝えしたいことでもあります。

料理塾は用意することも多いし、リハーサルもしますから下準備がけっこう大変なんです。

正直言って、ブログ書いて広告収入得ていたほうがずっと楽なんですけどね。笑

それでも一番やりがいを感じるし、何より自分が楽しいので今後も続けていこうと思います。

 

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【栄養カウンセラーの独り言】栄養療法の壁” に対して 4 件のコメントがあります

  1. かあこ より:

    まさに私がこの状態だと思いました。

    こちらのブログを参考にさせていただき、試行錯誤していますが一進一退です。

    大豆山盛りとは行かないまでも、何を食べるかということに一番神経を使ってしまっています。

    セラピーなどがあるのですね。知りませんでした。行き詰まってしまい、自律神経を整える為に漢方のお世話になりにまさに本日、お店に行ってきたところです。

    あまりにもタイムリーな投稿に思わずレスしてしまいました。

    1. Jun より:

      気づきがあっただけでも良かったですね。
      胃腸の緊張を緩めて栄養の吸収をよくするのに漢方は良い方法です。
      私は生薬の百草丸にかなり助けられましたよ。
      基本は毎日の食を楽しむことですね。

  2. はぎめぐ より:

    初めまして。
    FBもこちらもいつも読ませてもらっています。
    私もまさにこのタイプで、今、食事が楽しめてない、と実感しました。
    もともと食が細く、幼稚園では食べきれなかった給食を目の前に午後からも座らされたり、そういうトラウマも重なって、食べなきゃと思えば思うほど食事が喉を通らなくなります。
    食べれるものを食べようと思っても、お米は低血糖症状引き起こすからやめようとか、そういうことばかり頭をよぎるし…(笑)

    自律神経を壊し早4年、栄養療法はじめて1年でだいぶ良くなったんですが、ストレスに晒されるとすぐに逆戻りしてしまいます。
    いつか元気になったらお料理教室参加させてください!!

    1. Jun より:

      気づきがあれば何よりです。
      私は、良い子を演じ続けるというトラウマがあって
      親の顔色ばかりを伺う子供時代を過ごしました。
      そういうのって胃腸に影響しますよね、

      ぜひ料理塾お待ちしてます。
      栄養療法あるある話しましょう(^▽^)

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