ビーガン・菜食主義はどこから栄養を取っているのかという疑問
人間の身体はアミノ酸(タンパク質)を必要とします。
私は菜食・フルーツ食で一気に老けがきて、高たんぱく食に切り替えることで効果をあげた人間なので、肉食に対する信頼が厚いです。
しかし、ビーガン・菜食主義を長く続けていても健康で元気な人って現実にいます。
どこから栄養摂ってるのでしょう?
なぞですよね
その疑問に対する回答の仮説ですが、たぶん腸内細菌が栄養を作っているんじゃなかろうかと。
以前からそれくさいと思ってたけど、ウンコ博士こと辨野先生の本にも記述発見。
『大便通』辨野義己
やや古い情報の部分もありますが、ウンコを集めて菌を培養するときピペットで吸い込んでしまったり、研究者の苦労がおもしろおかしく気楽に読める本です。
大便通 [ 辨野義己 ]
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辨野義己(ベンノヨシミ)博士は40年かけて、ありとあらゆる人のウンコを調べたらしい。
(それにしても便を研究する博士の名前が「ベンノ」とは。笑)
要訳抜粋
・パプアニューギニアのとある民族の男性たちは、主食がサツマイモでほとんど肉食をしないにも関わらず、筋骨隆々である。
パプアニューギニア人の大便を調査したところ、窒素やアンモニアを利用して遊離アミノ酸を生成する細菌が検出された。
その時の大便は、牛の第一胃液と同じ臭いがした。
※牛は第一の胃に生息するルーメン菌が牧草をエサに増殖し、そのルーメン菌を食べる寄生虫がつくり出すアミノ酸が牛のタンパク質源となっている。
だから牛は牧草しか食べないのに巨大な身体でタンパク質豊富なのだ。まさに菌との共存共栄。
・また、10年間青汁しか飲まないのに健康な女性の便を調べると、アンモニアを利用してアミノ酸を作り出す菌が発見された。
それが女性のタンパク(栄養)源になっていた。
超嫌気性の菌ばかりで、調査はとても困難だった
ということで、たぶん菜食主義者でも元気で健康な人の腸には特殊な細菌がいて、栄養分(アミノ酸、ビタミン)を作り出しているに違いないと。
きっとスバラシイ細菌フローラたちをお持ちのはず
正直ウラヤマシイ・・
腸内に定住する細菌は3歳までに決定される
腸内細菌は幼少期にどれだけ多様な菌に曝露されたかで、一生分の腸内細菌叢が決まります。
成人してから経口摂取する乳酸菌の腸内滞在日数は平均たったの4日間です。
大人になってから飲んだり食べたりするプロバイオティクスは、4、5日滞在するインバウンド旅行客みたいなもので、一時の経済効果はあるものの、定住して国力を押し上げる勢力にはなりません。
だからプロバイオティクスは続けなきゃ意味なし
例えば子供のころに
・泥んこになって遊び、
・手づかみで食べ、
・ジジババと遊び、
・抗生物質やステロイドと無縁で、
・添加物や遺伝子組み換え食品からも隔離され、
・小麦グルテン・砂糖を食べず、
・芋や牛蒡をおやつに食べる
こんな幼少期を過ごせば、きっとすばらしい腸内定住菌を得られたかもしれません。
菜食でも栄養が不足しない方は、幼少期に細菌への暴露が健全であったのでしょうか。
江戸時代の飛脚はおにぎりしか食べないのにスタミナがあったとか、
戦前の人は肉をほとんど食べないけど元気だったとか、
菜食主義の正当化にはいろいろな例えがあります。
それらが間違っているとは思いませんが、そもそも生活環境も腸の細菌構成も全く違うでしょうから、そのまま現代で真似するのは無理があるのではないかと。
細胞はDNAという設計図に基づき、タンパク異化と同化を繰り返して常に代謝をしています。
抵抗力も老化防止も、原料のタンパク質があってこそ
菜食オンリーでも栄養を作ってくれる細菌がいれば理想的なんですが、まあ普通に低糖・高タンパク質な食事で細胞の立て直しをはかるのが健康のスタートラインだと思ってます。
うつ病もアルツハイマーも腸内細菌が関係?
辨野教授によると、自閉症、うつ病、アルツハイマーなどの患者の便には特定の悪玉菌が多く、腸内の悪い細菌が発生させた代謝物が腸管から吸収され、それが脳に回って炎症を起こしていると推測されるとのこと。
ですので一見、腸とは全く関係なさそうな病気でも、プロバイオティクスで腸内環境を整えておくことが、周り道のようで実は解決への近道かもしれません。
腸内菌の種類はあまりに多く、培養可能な範囲でしか特定出来ていないらしい。
もしかしたら、培養・特定出来なかった菌の中に、もっとすごい驚くべき能力を持った菌がいるかもしれませんね。
おすすめのプロバイオティクス5つ
(1)大腸の栄養「酪酸」を出す酪酸の定番「ミヤリサン」
強ミヤリサン錠 330錠[ケンコーコム ミヤリサン製薬 ミヤリサン錠 整腸(便通を整える)・軟便・便秘・腹部膨満の方に]【1_k】【あす楽対応】
(2)有名乳酸菌5つをカバーする。効果大「ロイテリ」
Nature’s Way, Primadophilus, Reuteri Superior Probiotic, Multi-Strain Powder + scFOS, 5 oz (141.75 g)
(3)酪酸菌、乳酸菌、糖化菌の3つをカバーする「プロバイオティクス3」
Advanced Orthomolecular Research AOR, アドバンスト・シリーズ、Probiotic-3
(4)腸粘膜を再生する乳酸菌「LKM512」
メイトー/ビフィズス菌LKM512
(5)乳酸菌を色々カバーしててしかも安い「乳酸菌革命」
1粒に500億個の乳酸菌!乳酸菌革命
①+②がデイリーの基本。私はこれが無くなったら死にます。
②は即効性がすごい。臭いおならが出たらとりあえずこれを即飲む。即解消。
③はもっと底上げしたい時に1日3回食間に。主婦湿疹がひどい時これでかなり軽減しました。日本のビオスリーと同じ菌の構成ですが、ビオスリーでは効かなかったので配合量の問題か!? 朝の作品が特大サイズになります。
④はリーキーガットに効くということで人体実験中。かれこれ1年継続。かなり良いです。リーキーガットの指標となる低アレルギー抗体検査とγグロブリンの値を計測したらブログでレポ予定。
⑤は日本製の割に添加物少なく悪くなかったので取り寄せました。袋入りで扱いが楽、旅行用。先日実家に長期帰省中はこれのみでしたが絶好腸。1日2錠とありますが、リーキーガットの私は3錠飲みました。
定期購買すると楽なので、お年寄りや忘れっぽい人におすすめ。
何かひとつだけを!って言われたら③か⑤です。
お金に余裕がなければ⑤ですが、効果は③が上です。
ほんとにお金無い人は、病院に行って「ビオスリー」を処方してもらってください。保険が効くのでとにかく安い。③と同じ菌の構成です。なにも飲まないより絶対マシ。
腸が健全でなければ肝臓にも腎臓にも負担が増えるし、いざという時病気に太刀打ち出来ない。Probioticsは各個人の腸粘膜との相性があるので、2~3ヵ月継続して試してご自分に合う菌を探しておくと良いと思います。