愛と信頼のホルモン「オキシトシン」を味方につけよう

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愛と信頼のホルモン「オキシトシン」

マッサージの効果について書いた時に、オキシトシンて何?と聞かれたので、案外知られてないんだなと思いましてオキシトシンについて書きます。

 

オキシトシンは、哺乳類が出産・授乳の際に大量に分泌されるホルモンで、その効果は、

・恐怖心を減少させる
・痛みを緩和させる
・攻撃性抑える
・信頼感を強める
・相手との絆を強く感じさせる
・ストレスの緩和
・情緒の安定
・社会的問題の解決能力を促進する
・自律神経を整える

といった働きがあります。

簡単にいうと「人類が平和に家族仲良く暮らしていくために神様が用意したホルモン」ということです。

 

オキシトシンは、好意を抱く相手と体を接することで分泌されます。

好意を抱く相手を抱きしめる、頭を撫でる、手を握る、といった行為でオキシトシンがドバドバ分泌されて、愛情に満ちた気持ちになれるというわけ。

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オキシトシンはマリファナに似た効果?

オキシトシンとマリファナは相互関係があるとのこと。

マリファナの有効成分カンナビノイドが脳内で増えると、オキシトシン受容体が増えるらしい(カルフォルニア大学・2016年)

Endocannabinoid signaling mediates oxytocin-driven social reward

 

オキシトシンによる効果は、マリファナに対するそれと似ているらしく、多幸感、社会性の上昇など。

カンナビノイドは脳の扁桃体を抑制する効果があります。
扁桃体は脳の警告アラームを鳴らす部位で、マリファナが、PTSDや過去のトラウマを治療するのに使われることもあるらしい。

同じようにオキシトシンもPTSDの治療に有効ではないかとのこと。

 

実際に、オキシトシンの薬理効果は、自閉症児のコミニケーション障害の治療などに期待されており、すでに一定の効果をあげているようです。

オキシトシン経鼻剤連日投与による自閉スペクトラム症中核症状の改善を世界で初めて実証

 

日本では処方薬なので、市販はされていませんが、米国では市販薬です。
日本の並行輸入業者ではラブコスメ扱いなので、急に胡散臭くなってますがw

オキシトシン分泌に必要なもの

オキシトシンは、脳内で合成される「ペプチドホルモン」です。

ステロイドホルモンは脂質が主原料ですが、ペプチドホルモンは「ペプチド」、つまりたんぱく質が原料。

脳内伝達物質のモノアミン系(ドーパミン、セロトニンなど)と同じで、たんぱく質を原料に生体内(脳内)で自家合成されます。

 

例えば、ドーパミンの合成にはチロシン、セロトニンの合成にトリプトファンといった具合に原料のアミノ酸が起点となり、その変換過程にはビタミンB6が必要です。

こちらで少し書いてますのでよかったらご参考ください。↓

【うつ病・パニック障害】ビタミンB6不足が疑われる脳の状態とは?
うつ病とビタミンB6不足の関係ビタミンB6は、神経伝達物質である、セロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン、GABAの生合成において欠かせないビタミンです。例えば、チロシン(タンパク質)からドーパミンが合成、トリプトファン(タンパク質)からセロトニンが合成、グルタミン(タンパク質)からGABAが合成されるときに補酵素のビタミンB6が必要になります。常々わたくしは「タンパク質は大事だよー」と吠えております。それは

ということは、オキシトシンも、原料となるたんぱく質や変換酵素(ビタミンB群やミネラル)不足だと、合成に支障が出ると推測されます。

 

セロトニンが作れなくて不幸感が強い、ドーパミンが作れなくてやる気が出ない、
これと同じ次元の話で、ハグしようが、手を握ろうが、オキシトシンが作れなくて孤独感、不安感が強い場合、栄養状態から体調を整えることで、社会性、孤独感の解消、不安感の解消を得られる可能性が大きい。

 

何が言いたいのかというと、例えば、社会性がなくても、孤独感が強くても、不安感が強くても、
それは乱れた食生活からくる単なる栄養不足であって、オキシトシンが作れていないだけかもしれないから、性格じゃないよってことです。

「栄養状態を改善すれば治ること」、これは分子栄養学の得意とする部分ですね。(一応コマーシャル)

犬はオキシトシン豊富な生き物

哺乳類であればオキシトシンは分泌されます。

ペットとオキシトシンの調査はあまり多くないのですが、犬は人間と触れ合うことでオキシトシン分泌が高まることが確認されています。

オキシトシン点鼻薬を使うと、犬のゲーム成績がよくなるとのこと。(モナッシュ大学・2015年)

Oxytocin enhances the appropriate use of human social cues by the domestic dog (Canis familiaris) in an object choice task.

 

犬と人間が接すると、双方のオキシトシン濃度が高まるそうです。

ところが、犬があまり好きでない人はオキシトシン濃度に変化がなかったとのこと。

オキシトシンが分泌されるためには、まず相手に好意があることが前提、ここがポイントです。まあ当たり前と言えば当たり前の話ですが。

 

ちなみに、猫好きな人が猫と接するよりも、犬好きな人が犬と接する方が、双方のオキシトシンの濃度が高くなるとのこと。

猫よりも犬のほうが社会性に富んだ生き物。猫はツンデレが基本なので、オキシトシンはあまり出ないようです。

オキシトシンに関して言えば、犬派の勝利ですね。

オキシトシンまとめ

癒しのホルモン「オキシトシン」を出すためには、

・ハグをする
・マッサージをする
・手をつなぐ
・セックスをする
・犬を飼う(犬好きの人限定)

これは簡単に応用できると思います。

例えば、不安感を感じる時。
イライラや焦燥感を感じる時。

無理して言語化して伝えなくても、ただ家族や友達にハグしてもらうだけで、不安感を癒すことができます。

 

アルツハイマーや自閉症スペクトラム、コミュ障害など、癇癪を起こしている時は、言葉でなだめず、優しくマッサージをする、抱きしめてあげる、手をつなぐなど。

私は、高齢の父が大動脈解離で入院中なのですが、痛みを感じるというので、肩をさすったりマッサージしてあげました。
痛み止めを飲むより安全で身体に優しく無料(!?)ですから、利用しない手はありません。

 

日本人はハグする習慣がないので、慣れないと照れ臭いものですが、オキシトシンは双方に分泌されますから、相互に良い影響を与えあうというのが素晴らしい点です。

握手でもよいし、肩をさするだけでも良いでしょう。

大いに活用したら良いと思います。

 

 

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