【うつ病・パニック障害】ビタミンB6不足が疑われる脳の状態とは?

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うつ病とビタミンB6不足の関係

ビタミンB6は、神経伝達物質である、セロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン、GABAの生合成において欠かせないビタミンです。

例えば、チロシン(タンパク質)からドーパミンが合成、
トリプトファン(タンパク質)からセロトニンが合成、
グルタミン(タンパク質)からGABAが合成されるときに
補酵素のビタミンB6が必要になります。

常々わたくしは「タンパク質は大事だよー」と吠えております。
それは身体のありとあらゆる細胞、組織、脳内ホルモンの原料となるからです。

でも、材料のタンパク質があっても、補酵素のビタミンB6がなければ、脳内ホルモンはうまく代謝できません。

 

簡単に言うと、ビタミンB6が不足すれば、

・やる気なし! (←ドーパミン低下)
・幸せ感が薄い! (←セロトニン低下)
・落ち着きがない! (←GABA低下)

とまあ、なんとも「生き辛い人」が出来上がります。
うつ病とビタミンB6不足の関係の濃さが指摘される所以です。

 

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パニック障害では血中ビタミンB6濃度が低下

実際に、パニック障害、過換気症候群の患者は、血中ビタミンB6濃度が低下しているそうです。みかりんことナチュラルアートクリニックの御川先生の論文。

Low serum concentrations of vitamin B6 and iron are related to panic attack and hyperventilation attack.

21人のパニック障害、過換気症候群の患者と、健常者20人の血清中ビタミンB6濃度を比較すると、顕著に低くなってます。

実際問題、パニック障害の治療で、心療内科でどれくらいの割合でビタミンB6が処方されているのでしょうかね??

ビタミンB剤なんて、過剰ならおしっこになるだけでほとんど無害だし、お薬に比べたら相当安いはずだし、試しに飲んでみるって全然アリだと個人的には思うんですけど。

化学調味料症候群にビタミンB6が効く!?

70年代から80年代に流行した(!?)、「チャイニーズ・レストラン・シンドローム」という症状があります。

中華料理店で食事をすると、頭痛、発汗など、なぞの体調不良になる原因は、化学調味料、つまり日本で言うところの味の素だ!という説です。

 

その後の研究では、おそらく原因は、劣化した揚げ油や、刺激的な香辛料によるものとされ、化学調味料犯人説は否定されましたが、当時はけっこう大真面目に論じられました。

その当時「チャイニーズ・レストラン・シンドローム」にはビタミンB6が効く!という研究もされておりました。

The biochemistry of vitamin B6 is basic to the cause of the Chinese restaurant syndrome.

興奮系のグルタミン酸から、鎮静系のGABAへの変換において、ビタミンB6が必要とされますから、あながち当たらずしも遠からずって感じですね。

腸内環境悪化によるビタミンB6不足

ビタミンB6が不足した場合の代表的な症状は口の横が切れる口角炎と言われております。

他には湿疹、脂漏性皮膚炎など、皮膚に症状が出ることが多い。
もともと、皮膚炎マウスに投与したら治ったビタミンBということで発見されました。
当時は皮膚疾患に対する治療に功績を上げていたらしい。

 

現代では、普通の食生活をする限り、不足することはあまりないと思われておりました。

なのに、なぜ不足するかというと、タンパク質摂取の増加による需要の増加、それから何と言っても腸内環境の変化でしょうね。
ビタミンB6も、腸内細菌が生成します。

抗生物質や食品添加物による腸内環境の乱れ、清潔にしすぎたことによる腸内細菌の多様性の損失。このあたりがビタミンB6不足の背景に大きく関与してると、個人的には睨んでおります。

ビタミンB6サプリメントの成分

ビタミンB6には、植物性食品に含まれる「ピリドキサール」、サプリメントの主原料「ピリドキシン」、動物性食品に含まれる「ピリドキサミン」の3種類があります。

これらが、肝臓で活性型ビタミンB6の、ピリドキサールリン酸、ピリドキサール-5-リン酸に変換されます。

 

当然、活性化ビタミンB6のほうが、効率は良くなります。

サプリメントに利用される原料は「ピリドキシン」ですが、最近は活性型のピリドキサール-5-リン酸(P5P)が含まれるサプリメントも見かけるようになりました。

 

私は、普段のメインは副腎機能を補助するビタミンB5を強化したストレスタイプを愛用していますが、タンパク質を食べ過ぎだなという時は、同シリーズのビタミンB6を増やした「#6」を飲んでます。

Thorne Research, ビタミンB-複合体 #6, 60 ベジキャップス

1カプセル中にビタミンB6が 206.8 mg

内訳はピリドキシン塩酸塩が 200mg
活性型ビタミンB6であるピリドキサール5′-リン酸(P5P)が 6.8mg

 

日本では、活性型のP5Pを配合した市販のビタミン剤は、見たことがありません。
海外製でも、ビタミンB複合体に使われるのは、非活性型のピリドキシンが8割以上です。

ビタミンB剤の原料にまで注目する消費者はまれですから、医療関係者向けの商品となるようです。

 

たんぱく質を分解してアミノ酸にする酵素がビタミンB6を必要としますので、タンパク質をたくさん摂れば、ビタミンB6の需要が増加します

AST/ALTの値が、ビタミンB6の過不足の判断の目安となりますが、理屈は同じですね。

【栄養療法】ビタミンB6不足をAST/ALTの値で判断する
ビタミンB不足をAST/ALTで判断するコツAST/ALTは別名を「逸脱酵素」と言います。酵素が反応を起こすには、補酵素が必要です。AST、ALTの補酵素はビタミンB6です。ビタミンB6が不足していれば、補酵素が不足しますので、酵素はあっという間に活性を失い、寿命が短くなります。特に顕著なのが、ALTです。ASTに比べて、ALTのほうが寿命(半減期)が長いので、補酵素不足で失活する影響が大きく、数値としての変動がわかりやすいのです。

活性型ビタミンB6をもっとメガ盛り!って人には、P5P単体サプリもありますが、単体メガ摂取は、専門の医師に相談したほうが良いと思われます。

うつ病は脳の栄養不足

長い間、原因不明とされてきた病気の原因が、実は「栄養不足だった」という話はよくあります。

 

例えば、脚気は、江戸時代には「江戸患い」と呼ばれ、戦前までは毎年死者1万人という病気でした。
その後、原因はビタミンB1の欠乏であることが判明。
昭和50年代にビタミンB1の栄養剤が一般的になり、それ以降は脚気は激減し、死に至る病気ではなくなります。

日照量の少ないヨーロッパでは、くる病も原因不明の病でしたが、ビタミンD欠乏による症状ということが判明して以来、激減しました。

 

ストレス社会の現代では、パニック症候群やうつ病などが急増しました。

精神疾患も、脚気やくる病と同じように、栄養欠損による病気ではないか?というのが栄養療法の考え方です

 

根本原因のストレスについてはメンタルケアやセラピーが必要ですが、ストレスを受け止める側の脳が脆弱だと、病は再発します。

正しい食事や、サプリメントによる栄養素の補助が、脳の病にも効果的であることが、もっと認知されることを願ってやみません。

 

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