マッサージによる細胞修復効果のメカニズムとは?
サイエンス系の情報誌「Science Translational Medicine」で、マッサージが細胞のミトコンドリアを活性化するという論文が興味深かったです。
Massage Therapy Attenuates Inflammatory Signaling After Exercise-Induced Muscle Damage
11人の健康な若い男性にエアロバイクをこいでもらい、片方の足だけを10分間マッサージ。
両足の筋肉から生検(細胞の一部をとる検査)で何度かサンプルをとって調べてみたという実験結果。
マッサージした方の足の細胞は、炎症性サイトカイン(TNF-α)や、インターロイキン(IL-6)が減少しているのが確認され、ミトコンドリアの生成を促す酵素が活性化していたそう。
疲労物質と言われる乳酸や、筋肉中のグリコーゲンには影響を与えておらず、変化なしというのがミソです。
というのも、今までマッサージがなぜ有効かを証明するものってあまり無かったんですね。
医学的な調査結果だと、マッサージの細胞修復の効果というのは疑問視する論調が多く、「気持ちの問題でしょ?」という結論が多いのです。
例えば、
・マッサージの筋損傷予防効果は明確ではない。おそらく心理的メカニズムによるもので、リラクゼーション効果である(2005)
The mechanisms of massage and effects on performance, muscle recovery and injury prevention.
・マッサージにコルチゾール(ストレスホルモン)の抑制効果はない(2011)
Does massage therapy reduce cortisol? A comprehensive quantitative review.
マッサージは、人の手が触れることによるオキシトシン(愛と幸せのホルモン)が脳内で増える効果は認められていましたが、それはセラピー(心理的な癒し)としては有効だけど、トリートメント(治療)ではありません。
でも、ちゃんと細胞レベルで治療(トリートメント)できてるということです。
私自身、マッサージって気持ち良いけど、そもそも効いてるのか効いてないのか、よく分かんないよねー、という感覚ってありました。
ストレッチしとけば十分じゃんと思っていたのですが、そうでもなさげ。
乳酸(疲労物質)は減らないので疲労感は変わらないかもしれませんが、細胞のミトコンドリアは喜んでいるということらしいです。
個人的にマッサージの評価上がりまして、ヴェレダのセルライトオイルを購入。
芸能人愛用ということで爆発的にヒットしたオイルですが、実は使うの初めて。
イマサラ感があったのですが超絶気持ちいいですね、、売れる理由がわかりました。
Weleda, ヴェレダ, バーチ セルライト オイル, 3.4 液量オンス