ベジタリアンはアレルギー・ガン・うつ病のリスクが高いという統計データ

ベジタリアンはアレルギー・ガン・うつ病に注意

Plos Oneに掲載されていた食習慣と健康上のリスクに関する論文を読みましたのでご紹介。

Nutrition and Health – The Association between Eating Behavior and Various Health Parameters: A Matched Sample Study

調査対象は合計1320人、食習慣を下記4つのタイプ別に分類、健康状態との関連を統計とったそう。

1, ベジタリアン
2, 野菜フルーツを豊富に食べる肉食系
3, お肉は食べるけどそんなに量は食べない
4, お肉ばっかり食べる人

その結果、ベジタリアンは、

・低BMIである
・飲酒率が低い
・ガンの発症率が高い
・アレルギーの発症率が高い
・鬱病になりやすい

といった傾向があったとのこと。

ベジタリアンは、ビーガン、乳製品はオッケーのベジタリアン、魚は食べるベジタリアン(フィッシュベジタリアン)の全てをカテゴライズしています。

身体もメンタルも健康に保つためにはお肉は必要ということですね。

年齢、社会的地位、喫煙などのリスクを排除して、数値化されたデータがこちら。

 

ガンのリスクは数パーセントの違いですが、アレルギー発症率はおよそ倍近く上がっていて顕著です。

この表を眺めていると、肉ばかり食べる人は、関節炎、高血圧症、尿失禁(urinary incontinence)が多くなることも分かります。

 

 

 

日本で「肉食が身体に悪い」というイメージがついたのは、1980年以降です。

1975年に米国でマクガバンレポートが発表されます。
当時のアメリカは心臓病の急激な増加で、国をあげての対策が求められていました。

マクガバンレポートでは、理想の食事は日本の江戸時代(元禄時代)であると結論します。
雑穀、野菜、魚がメインの食事が理想であるとしたため、結果として肉が悪者扱いされました。
現在ではマクガバンレポートなんて全く耳にすることがなくなりました。

むしろタンパク質不足は、身体にダメージが大きいので、全く食べないと健康上のリスクが上がるよーというのは上記のレポート通りです。

最新の栄養学では、必要なタンパク質はちょっと多めだったということが分かってきました。
詳しくはこちらをご参照ください▼

【タンパク質はどれくらい食べるべき?】BUN(尿素窒素)で知るタンパク質摂取量 | ビタミンアカデミー
どれくらいのタンパク質を食べれば良いのか?という基準ですが、どうやって算出されるかご存知でしょうか?今まで、判断の目安として使われていたのが「窒素出納法」です。どれくらいのタンパク質を食べているのか、栄養療法ではBUN(尿素窒素)を用いて判断します。

 

日本ではベジタリアンといえば「健康に気を使う人」のイメージですが、海外で出会ったベジタリアンはほとんどが動物実験反対とか、地球温暖化反対とかでした。

健康上のリスクは承知の上のベジタリアンであり、自身の思想を大事にしたいわけです。

社会運動家、思想家としてベジタリアンは結構だと思いますが、健康上の理由で・・と言うのは全くお門違い、お肉もバランス良く食べるがベスト、タンパク質は大事だよーというのが栄養学の共通認識ですからね。勘違いなされませんように。

 

 

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