【アドレナルファティーグ】うつ病とは違う副腎疲労の3つの特徴

私が経験した副腎疲労の3つの特徴

副腎疲労症候群は、うつ病と症状がほとんどかぶるので、誤診断されるケースもあります。

うつ病に特徴的な症状、例えば「虚しい」とか「やる気がおきない」など、心の主訴以外で、
副腎疲労に特徴的な症状を3つあげてみました。

 

 

1, 夜型である

副腎疲労になると、朝に弱くなります。

副腎が作る抗ストレスホルモンの代表コルチゾールの分泌量には、日中変動があるからです。
コルチゾールは、午前中に高く、午後にかけてゆっくり低下するのが健康な状態です。

午前中のほうが集中力もあって元気、これが普通。
ところが、副腎疲労になると、このリズムが崩れます。
午前中がだるい、朝が起き上がれない。

なぜか、夕方以降になると、エンジンがかかって元気になってくる人が多い。
副腎疲労の人は、圧倒的に夜型が多いのが特徴なのです。

2, コーヒー好き

副腎疲労の人はなぜかコーヒー中毒が圧倒的に多い。

コーヒーは身体に良いというデータが多いので、1日1杯ぐらいなら構わないと思っており、自分が中毒になっていることに気がついていないという人がほとんどです。

コーヒーのカフェインは、脳の神経細胞にあるドーパミン受容体を間接的に強化するので、やる気が起きる、気分がすっきりする、血糖値が上昇する、といった効果があります。

症状がマスキングされて、疲労感を感じにくくなるので、毎日欠かせなくなってしまうのです。

 

例えば、読書するとか、運動するとか、明らかに良い習慣はあっさり止められるのに、コーヒーを飲む習慣は止められない。

なぜ止められないのか??
簡単です。
麻薬と同じで脳の中枢神経を左右されてるからですね、ハイ。

副腎疲労の治療、それはコーヒー(カフェイン)断ちすることから始めます。

結局コーヒーって健康に良いの?悪いの?副腎疲労とカフェインの関係 | ビタミンアカデミー
疲労感があるならコーヒーは止めましょう 副腎疲労、慢性疲労、鬱、その他不定愁訴を克服したいならコーヒーは禁忌です。 コーヒーには健康メリットを謳う情報も多くあります。 代表的なのが、脂肪燃焼効果や心臓病や脳卒中などの死亡率が低くなるというもの。 しかし、死亡率低下という調査結果も、コーヒーを1日3~4杯飲んでも中毒にならない細胞の持ち主であることが前提です。それって元々かなり健康な人ですよ。 コー

あれほど中毒だった私が止められましたから、みなさんも大丈夫です。
たまに飲むと、一口飲んだだけで脈が強くなるのが分かります。
こんなの毎日数杯飲んでたなんて、今となっては信じられません。

3, 血糖値障害がある

これは、自覚症状としては個人によってばらつきがあります。

・食後の眠気、倦怠感
・空腹時の飢餓感、イライラ、頭痛、動悸、不整脈
・過食欲求

などです。

空腹時には、副腎ホルモンのコルチゾールが血糖値の維持を行います。
コルチゾールは肝臓での糖新生(糖以外からエネルギーを作る作用)を促す働きがあるからです。

しかし、副腎疲労の人は、コルチゾールの働かせ方が下手なので、血糖値が安定しません。

副腎疲労の人が、糖質制限を行ってはいけない理由もここにあります。
むしろ適度な糖質を摂って、エネルギーを回してあげた方が回復が早くなります。

 

やっかいなのが、健康診断でわかるのは瞬間的な血糖値なので、異常がわからず、自分では血糖値に問題がないと思っていることです。

糖負荷検査を行うと、血糖値が安定していないことが判明しますが、別に検査をしなくても、主訴を聞けば高確率でビンゴですね。

副腎疲労診断のチェックリスト

本間先生の本から、副腎疲労症候群を診断するチェックリストを転載します。
以下から、4つ以上当てはまるなら、副腎疲労に要注意です。

・日常的なことが疲れる。
・今まで気にならなかったことがきになる。
・人生が虚しい。何もする気にならない。
・PMSが悪化した。
・カフェインがないと頑張れない
・思考が定まらずボーッとする
・午前10時まで目が覚めない
・午後3時から4時くらいがぼんやりする
・夕食後に元気になる
・仕事の気力が低下し、長時間続けられない。
・性欲が減退した。
・塩辛いもの、刺激物が無性に食べたくなる
・軽度のうつ病、人生の意味が感じられない
・病気や怪我(心のトラウマを含む)から回復に時間がかかる
・ベットから起き上がったとき、立ち上がった時、立ちくらみがする
・倦怠感がある。以前楽しんでいたことが億劫に感じる
・朝起きるのが辛い

 

栄養療法では、副腎疲労の治療には、ミトコンドリアの機能改善に主眼をおきます。

【慢性疲労】寝ても疲れが取れない?ミトコンドリア機能改善の3ステップ | ビタミンアカデミー
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副腎ホルモンの重要性については、昨今ようやく認識が高くなってきました。

NHKスペシャルの「キラーストレス」はわかりやすく、これまでに無い内容で良い番組でした。

副腎疲労なのに、心療内科でうつ病の診断をされてしまった人が、潜在的に多いと思われます。

副腎疲労は食事で、症状が改善します。
食生活を見直さず、抗うつ剤を飲んでしまうと、病態が複雑化しますので、食事の大切さがもっと広まれば良いなと思います。

 

 

私も持ってる本間先生の料理本
スパイスの使い方が勉強になりますよ。

 

 

 

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