【リーキーガット症候群】LKM512のポリアミンによる腸上皮細胞修復効果

リーキーガットに効くと言われる「LKM512」

私が2年間続けているプロバイオティクス「LKM512」です。

絶大な効果を感じる「ロイテリ菌」ほどではないのですが、地味に体調を上げてくれます。

直販でしか手に入らない煩わしさもあって、切らすと飲まなくなるのですが、飲まないと体調のブレが生じやすく「ああ、そういやLKM飲んでないからだ」と気付きます。

で、結局追加購入する、するとまた絶好調!みたいな感じ。

某巨大掲示板で、リーキーガットに効くプロバイオティクスということで有名になった商品です。

腸粘膜細胞を修復させるLKM512の効果

LKM512の何が特殊なのかというと、腸内でポリアミンを生成、
ポリアミンが、腸上皮細胞を増殖させることが証明されたプロバイオティクスだからです。

ポリアミンとは、タンパク質や核酸の合成を促進する物質で、細胞の新陳代謝促進させます。

生まれたての赤ちゃんが飲む、母乳(初乳)はポリアミンが最も豊富な食品(!?)だそうで、それ以外では、精液には活性の強いスペルミンというポリアミンが含まれています。

要は、細胞分裂が必要なところに濃いんですな。

ポリアミンを生成するLKM512

メイトーさんの研究チームが発表、Plosに掲載されたのがこちらです。
延命効果が立証できた世界で唯一のプロバイオティクスということで、なかなか骨太な論文▼

Longevity in Mice Is Promoted by Probiotic-Induced Suppression of Colonic Senescence Dependent on Upregulation of Gut Bacterial Polyamine Production

ちなみに、あの辨野(べんの)先生も研究員のお一人として参加していらっしゃいます。

 

日本語のダイジェスト版がこちら▼

ビフィズス菌「LKM512」摂取による寿命伸長効果を発見

ポイントは、ポリアミンを経口摂取したときよりも、LKM512を摂取したときのほうが、腸内ポリアミン濃度が高くなったという点でしょう。

ポリアミン自体は、納豆にも含まれておりますが、ポリアミンが含まれた食品を摂るよりも、ポリアミンを生成するプロバイオティクスを摂ったほうが効果が高いという結論です。

 

これ以外にも、免疫学会で発表されたというニュースリリース▼

医薬品の臨床試験の実施基準(GCP)に準拠した治験によりビフィズス菌LKM512が成人型アトピー性皮膚炎のかゆみを改善することを確認

GCPに準拠した治験ということで信頼性も高く、人間でも効果が認められたというのがポイント。

「LKM512」はビフィズス菌

LKM512のデメリットは、即効性はないこと。
それから、ブドウ糖が入っており、かなり甘いことです。
空腹に飲むと、低血糖症を起こしそうなくらい甘いです。

これについては、2回メイトーさんに改善要求を出しました。

回答は2回とも同じで、「LKM512を安定させるためには、一定量の糖が必要です」とのこと。ただし、今後は低糖バージョンも販売も考慮してくれるとの回答でした。

 

また販売チャンネルも、直販だけではなく、一般開放してほしい旨、要求あげておきました。
しかし、もともと協同乳業さんは、牛乳の販売代理店制度の会社。名前からして「協同」ですからね。
販売チャンネルを絞る方針には変わりないようです。

 

上記2点、不満もありますが、結局、ロイテリ菌ビオスリーと合わせて、続けているのは、LKM512がビフィズス菌だからです。

ビフィズス菌と乳酸菌は全く違います

ビフィズス菌はビフィドバクテリウム属で、乳酸菌はラクトバチルス属やエンテロコッカス属、ラクトコッカス属、ストレプトコッカス属などです。
生物分類学的には「属」が違うので、人間とキリンぐらい違うものらしい。

素人にも覚えられる範囲で違いをまとめると、

・乳酸菌は乳酸を生成する細菌の総称だが、ビフィズス菌は乳酸以外に酢酸を生成する

・ビフィズス菌は嫌気性なので、酸素のない大腸が住処、乳酸菌は多少酸素があっても大丈夫なので、小腸にも存在

・腸内でビタミンB群を作ってくれているビフィズス菌で、乳酸菌は作らない(作る菌もいるかもしれないけど未だ不明点多し)

ビフィズス菌の作る酢酸は乳酸よりも酸性度が高いため、殺菌力が強く、ウェルシュ菌などの悪玉菌を弱めます。

要は「ビフィズス菌の方がちょっと偉いのよ」的な立ち位置です。

特に、ガス腹のSIBOには、乳酸菌を摂ると小腸で細菌が増殖して悪化するケースもあるので、大腸にしか住むことの出来ないビフィズス菌を選択するのが賢明でしょう。

SIBOってナニ?という人はこの辺どうぞ▼

腸内細菌は、多様性が大事です。
プロバイオティクスも、一種を大量に摂るよりも、複数をちょこまか摂るほうが、効果を感じます。

加齢によって減少するのが顕著なのはビフィズス菌ですから、愛用のプロバイオティクスには絶対加えておきたいんですね。
ロイテリ菌、ビオスリーはビフィズス菌とは違いますし。
そういった理由でも、あえてビフィズス菌のLKM512を選んでいます。

 

 

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