リーキーガット対策「らっきょう」の抗カンジダ作用・整腸作用がすばらしい件

漢方医曰く、らっきょうは家庭で作れる究極の漢方薬だそうです。

らっきょうは薤白(がいはく)の名称で、胸の痛み(肋間神経痛)や心臓疾患、喘息、気管支炎などに効果のある漢方薬にも配合されているとのこと。

腹から下の「気」を巡らせるので、下痢・渋り腹(便意は有るけど出ない状態)を改善。

正確に言うと、「薤白」と同じユリ科・葱属の植物で亜種ですが、効能が同じなのでほぼ同じ扱いだそうです。

血液サラサラ、抗がん作用、疲労回復に効くとコマーシャルされてますが、当ブログ的に注目すべきポイントは優れた抗カンジダ作用があり、プレバイオティクス・整腸作用がある点です。

 

らっきょうの抗カンジダ作用がすごい!

らっきょうには抗真菌作用があります。

生のらっきょう(この実験では生のしぼり汁使用)には、カンジダ菌糸の成長をストップさせる効果が強いことが確認されたという論文。

・Anti fungal activity of shallot, Allium ascalonicum Linn. (Liliaceae), in vitro

カンジダ菌のみならず他の真菌系にも有効とのことですから、水虫・白癬なんかにも効くんじゃなかろうかと思います。

よく考えれば至極あたりまえの話で、カンジダの治療には欠かせないニンニクのアリシンが、らっきょうにも同じくらい多く含まれてます。

アリシンのカンジダ菌(真菌)に対する抗菌作用の機序ですが、アリシンがカンジダのSIR2遺伝子を抑制して死滅させるそう。

・Expression analysis of SIR2 and SAPs1-4 gene expression in Candida albicans treated with allicin compared to fluconazole.

こういった研究実験では「生のしぼり汁」で実験しています。

ニンニクを生で食べるというのは、至難の技ですが、らっきょうなら容易。
ニンニクほど匂わないので、毎食食べることも可能。

ということで、カンジダ対策として、ニンニクも推奨ですが、毎日取り入れやすい点でらっきょうの勝ち。

 

らっきょうのデトックス効果がすごい!

らっきょうの臭いの元は、硫化アリルというデトックス効果の高い成分。
水銀やカドミニウムを、硫黄がキレートさせてウンチョスと一緒に排泄してくれます。

カンジダ菌は水銀と仲良しなので、アリシンでカンジダを殺すと、カンジダが握っていた水銀が体内に放出されます。

リリースされた水銀はそのまま硫化アリルの硫黄成分がお掃除してくれますから、一石二鳥です。

カンジダ症でなかったとしても、歯のアマルガムや、マグロやブリの大型魚など、日本人は水銀濃度が高い民族です。

私の料理教室でも「硫化アリル系の野菜を毎食摂ってくださいね!」と伝えております。

 

らっきょうのフルクタンの効果がすごい!

らっきょうにはフルクタンという水溶性食物繊維が含まれています。

フルクタンは、にんにく、ごぼう、キャベツ、菊芋、アスパラなどに含まれますが、らっきょうは含有量がダントツ。牛蒡の3.7倍だそう。

■フルクタンの作用

・ビフィズス菌を増やす
・血糖値上昇を抑制
・中性脂肪の抑制
・便秘・整腸
・免疫機能を高める
・ミネラル(カルシウム・マグネシウム・鉄)の吸収促進

通常、食物繊維は腸のお掃除役ですから、多量に摂ればミネラルの吸収は阻害されそうな気がしますが、フルクタンはミネラルの吸収を促進するそう。

フルクタンはカルシウムの吸収を促進する効果があるという論文

・Agave fructans: their effect on mineral absorption and bone mineral content.

水溶性食物繊維ですから当然ですが、血糖値抑制作用があります。

・食物摂取後の血糖値上昇に及ぼすラッキョウフルクタンの影響

腸ケアとしても最適。そして機能性低血糖の予防にもなる。
まるで私のために存在するような野菜だな・・。

 

黒酢らっきょうを作ってみた!

普通の酢漬けでも良いのですが、せっかくなら黒酢の薬効にも期待しようと思い、黒酢らっきょうを作ってみました。

材料は、らっきょう、黒酢、氷砂糖

黒酢は鹿児島の坂元醸造の純米黒酢を取り寄せました。

江戸時代から続く伝統製法で、原料は米麹と蒸し米のみ
地下水を陶器の壺に仕込み発酵、1年以上かけて熟成させています。

坂元醸造/鹿児島の黒酢 500ml
価格:1025円(税込、送料別

 

らっきょうは洗いらっきょうを八百屋で買ってきました。今時分ならスーパーに売ってます。1㎏900円くらい

去年は、こだわって泥つきの無農薬らっきょうを使いましたが、スローライフ愛好家向けです。
ものすごい時間がかかって泣きそうになりました。笑
今年は洗いらっきょうで時短。

つくり方ですが、普通の酢漬けらっきょうと同じです。

水150ccを沸かして、氷砂糖250gをいれて、黒酢350ccを足して「らっきょう黒酢」を作る
洗ったらっきょうを殺菌のため、10秒くらい熱湯にさらして、粗熱が取れたら「らっきょう黒酢」に入れるだけ。簡単。

大瓶に入りきらなかった分は、試験的に塩麹漬にしました。
熱が完全に取れるまで、蓋はキッチンペーパー。

 

一人暮らしで漬けるのが面倒、という方は、以前、ぬか漬けを買った「たね坊」のらっきょうがおすすめ。

国産、無漂泊、ぶどう糖果糖不使用、大粒で美味。
昔ながらの良いものを「きちんと」作ろうという姿勢を評価してます。

 

らっきょうは、キムチと同じく、信頼できる商品を見つけるのが著しく難しい商品のひとつです。
スーパーに出回ってるのは、ほとんど中国産で、お酢もぶどう糖果糖液糖入り。
らっきょうも異様に白い。つまり漂白してあります。

 

ちなみに、
買ったら、必ずガラス瓶かホーローなどに移し替えて保存したほうが良いと思われ。
らっきょうに限らず、酸性のものを長期保存する場合は、環境ホルモン溶け出しリスクを排除すべきかと。

そして、漬け汁ですが、ビタミンBサポニンなど、多くの有効成分が溶け出しているから(市販の添加物の多い漬け汁を除き)絶対捨てないように!

特にフルクタンは水溶性であるがゆえ、漬け汁に半分以上移行しています。

酢の物やドレッシングなど、料理に再利用するべし。

私の料理法ですが、

・みじん切りにしてタルタルソースに入れる。(ピクルスの代わり)

・マヨネーズと漬け汁を混ぜてシーザーサラダドレッシングにする(硫化アリルの香り入りなのでニンニク要らず)

・薄切りにしてポテトサラダに入れる(オニオンスライス代わり、水にさらす必要がないので玉ねぎより手軽、美味)

・漬け汁に薄口醤油を足してキュウリやモズクの酢の物に(普通に甘酢の扱い)

・酢豚のタレとして使う(甘味があるので、ケチャップと醤油を足すだけでOK)

・トマトスライスの上にスライスしたらっきょうを漬け汁ごとかけて、好みのオイルをふりかける(普通にドレッシング扱い)

などなど。

 

らっきょう・まとめ

らっきょうはターメリックと同じく、あれこれ良い効果が多すぎて、まとめるのが難しいくらいスバラシイ食品です。

リーキーガットの治療法である4Rは、米国のバイオメディカル医によるものですが、もしらっきょうの酢漬けが米国で日本並みに一般的な食品だとしたら、Rakkyo の「R」を加えて5Rになってたんじゃないの??と割とマジで思います。

リーキーガット対策に、らっきょうは激しく推奨です。

 

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