傷ついたコラーゲンの再合成を促す成分「ケルセチン配糖体」
コラーゲンの再合成を促す成分をサプリメントで補ってます。その成分、アレルギーに効果を感じていたあの食品成分とほぼ同じもの。
紫外線などの影響で傷ついて廃棄処理されそうになったコラーゲンが、またコラーゲンに再合成される際に、キーとなるのが「コラーゲン受容体」
コラーゲン受容体は、お肌のコラーゲンを作る線維芽細胞の細胞膜に存在します。
受容体が傷ついたコラーゲンの情報をキャッチすると、細胞内のコラーゲンの工場に「コラーゲン作って!」と指示を出すという仕組み。
コラーゲン受容体にはDDR2、インテグリンβ1、Endo180の3種類がありますが、コラーゲンの再合成に最も寄与するのはDDR2
このDDR2を活性化する食品成分が「イソクエルシトリン」
これを発見したのは、コラーゲンに関してめちゃくちゃ力入れて研究しているファンケルさん。なので、ファンケルのコラーゲンサプリメントにはイソクエルシトリンが配合されております。
これ、わたしも愛用者。
使い方としては、外出時のタンパク源(プロテインを持ち歩けないとき)として、レーザー治療など美容皮膚科での処置の前後にコラーゲンのバックアップ用として。3,000㎎という量が多すぎず少なすぎず絶妙にナイス。
コラーゲン受容体を活性化する成分として注目の「イソクエルシトリン」
実は、イソクエルシトリンの別名を「ケルセチン配糖体」と言います。
そう、あのケルセチンなのです。
ケルセチンと言えば、アレルギーの症状を緩和したり、免疫を調整する効果の高い優れたポリフェノール
ケルセチンにグルコースが1分子ついたものがイソクエルシトリン、血筋の近い親戚みたいなもの。
イソクエルシトリンが多く含まれる食品は、玉ねぎ、ブロッコリー、トマト、リンゴなど、ケルセチンとほぼ同じです。
ファンケル社のプレスリリース読んでたらイソクエルシトリンが気になって、ヴァイタル社のイソクエルシトリンを購入。
ヴァイタル社は栄養療法ドクター仕様、信頼感大のメーカーさん。
吸収されやすいように酵素処理されたイソクエルシトリンと、ビタミンCとの組み合わせ。1日2カプセルが標準量。
ヴァイタル社のホームページで確認すると、『for respiratory, histamine and sinus support』とありますから、気管支炎や副鼻腔炎、マスト細胞を安定させヒスタミンをコントロールするための処方のようです。
ヴァイタル社のものより、かなり含有量は落ちますが、Naural Factorsの「バイオアクティブケルセチン」も、イソクエルシトリンとビタミンCの組み合わせです。
アレルギー・鼻炎を気にされている方、お肌の調子の気になる方、血圧が気になる方にも良いと思います。イソクエルシトリンには高血圧を調整するという報告も多いので。日本だと抗肥満の効果などが注目されてます。
もちろんわたしはコラーゲンの再合成力に期待して、コラーゲンサプリとの組み合わせで飲んだりしてます。
ちなみに、、
先のファンケルさんのコラーゲンサプリに含まれるイソクエルシトリンは10㎎、ヴァイタル社のAllerCのイソクエルシトリンは380㎎(2カプセルあたり)
ファンケルさんのコラーゲンサプリは”使いやすさ”を評価しておりまして、イソクエルシトリンには期待せず別調達です(ゴメンナサイ)
個人的に一番好きなポリフェノールがケルセチンなので、イソクエルシトリンの調査には思わず力が入りました。
紫外線で傷んだ肌のインナーケアのヒントにしていただけたらと思います。
参考文献
・コラーゲン受容体“DDR2”の新機能発見~DDR2は壊れたコラーゲンやエラスチンの線維形成に重要な役割を果たす~
・Isoquercitrin, a flavonoid glucoside, exerts a positive effect on osteogenesis in vitro and in vivo, doi: 10.1016/j.cbi.2018.10.018.
・Enzymatically Modified Isoquercitrin: Production, Metabolism, Bioavailability, Toxicity, Pharmacology, and Related Molecular Mechanisms, doi: 10.3390/ijms232314784
・Isoquercitrin: pharmacology, toxicology, and metabolism, DOI: 10.1016/j.fct.2014.03.018