1日動かないだけで糖代謝は悪化する【運動不足がいかにヤバイか】

たった1日の引きこもり・運動不足で糖質代謝はダウン

まごめじゅん

一日座りっぱなし(不活動)で、脂っこいもの食べてれば、骨格筋のインスリン抵抗性が上がって糖代謝が悪くなるよって話です。

運動不足で筋肉の低下が糖代謝を悪くするのは、体感からも疑いようのない事実。

つい先日、その機序の一部が判明したよって報告出てました。

マウスの片脚をギプスで固定し24時間の不活動の状態にして、骨格筋のインスリン感受性と筋肉細胞内のジアシルグリセロール量を調査。

その結果、骨格筋のインスリン感受性はわずか24時間の不活動でも大きく悪化した。

高脂肪食単独では変化がなかったものの、高脂肪食に不活動を組み合わせでは、インスリン抵抗性がさらに損なわれた。

Short-term physical inactivity induces diacylglycerol accumulation and insulin resistance in muscle via lipin1 activation

24時間、身体的不活動(physical inactivity、いわゆる運動不足)が続くと、ジアシルグリセロール(中性脂肪の前駆体)を合成する酵素Lipin1(リピン1)の発現が増加。ジアシルグリセロールはインスリン受容体活性の低下させるとのこと。

※日本語プレスリリースはこちら★

結果だけ、ざっくりまとめますと、

  •  普通の食事+運動不足=インスリン抵抗性 約50%ダウン
  •  高脂肪食+運動不足=インスリン抵抗性 約75%ダウン

動かないでパソコンの前に1日座ってるだけで、糖代謝能力が半減。高脂肪食と組み合わせれば8割ダウン。

凄まじ。なかなかインパクトのある結果です。

インスリン抵抗性を悪化させる「運動不足+高脂肪食」

このコロナ禍により、リモートワークが当たり前となりました。

昨今のご相談内容ですが、不活動(運動不足)による低血糖、糖代謝不全。そこを起点にした”プチうつ”と疲労感がとにかく増えました!!

ライフスタイルをお伺いすると、みなさまとにかく動いていません。

起床後、そのまま自宅のパソコンの前に座って、頭脳労働だけでATPを消費している。動いても近所のお散歩程度。

インスリン抵抗性が悪化すれば、食後高血糖が起きます。そして低血糖を起こします。

昼間の血糖値が安定しませんから、夜が眠れない。ストレスが消えない。やる気が起きない。さらに運動しないという負のループに陥っている方がすごく多い!

症状がひどくなると、無理くり運動してもらっても、消耗感が激しくなるだけなので、まずは低血糖のケアから始めてもらってます。

それから、どんなに食生活が”正しい”ものでも、高性能サプリメントを使っても、不活動だと糖代謝は健全にはならないという経験則を裏付ける結果でもあります。

人間は動物。動物は”動くモノ”、動いてこそ健全な状態です。

リモートワークで運動量が減った方、メンタル症状が出たら低血糖症を疑ってくださいませ。

  

この記事が気に入ったら 「いいね !」 してくれるとうれしいです

Twitter で