改善・変化が難しい3つのパターン
思うような結果が得られない方にはある一定のパターンがあります。その一例をご紹介します。
「どうなりたいのか?」「どうありたいのか?」を言語化すると、栄養療法もよい結果が出ますよ~という話を先日書きました(↓)
”変わる”ためのエネルギーを得るためには、「どうなりたい」「どうありたい」という意思表示が重要なのです。
今日は、「どうなりたい」「どうありたい」という目的、ゴールを意思表示する際に、「そんな意思表示だとうまくいかないよー」という3例をご紹介します。
症例その① 「体調不良を治したい、元気になりたい」
「どうなりたいですか?」と聞いて、
「元気になりたい」「体調不良を治したい」と答える方。
もうこれは何度も書いてますが、ほんとにめちゃくちゃ多いのでシツコイけど何度でも書きます。
「元気になりたい」という心理的背景は「元気じゃない自分が嫌」です。
じゃあ、どんな自分になりたい、どんな自分でありたいのですか?と聞くと答えられない。
「嫌なもの」は認識できるのですが、「望むもの」を言語化出来ない。
「○○を避ける」というゴール設定をする方は、脳というカーナビに「ここじゃないどこかへ行きたいです」と入力しているようなものです。
脳は「じゃあ、どこ行きゃいいの??」となります。
変わりたいのに変われない自分に苦しむことになるので、エネルギー収支は赤字が続きます。
「症状、体調不良を消したい」と思ってるから、身体が変化するためのエネルギーを得られないことに気付きましょう。
症例その② 「ワクワクしたい、楽しくなりたい」
「ワクワクしたいです」「楽しい毎日を送りたいです」「充実した人生にしたいです」という表現をする人。
目標設定を”感覚・感情”で宣言するのは、「自分がどうなりたいか?」実は分かってない人に多いです。
ワクワクさせられること(モノ)、楽しくさせてくれること(モノ)が欲しいという、お気持ちは分かるのですが、これで望む変化(改善)が得られるか?というと残念ながらちょっと厳しい。
「ワクワクさせられる」「楽しくさせられる」これらの表現が受身形であることに注目です。
結局、自分じゃなくて”他”に依存してしまうのです。
よしんば受身形にせず、能動的に「ワクワクする」「楽しくなる」と表現するのであれば、そもそも目的にする必要などなく、今すぐそういった感覚、感情になればよい話。
「ワクワクなりたい」「楽しくなりたい」と表現する人は、例えていうなら、犬のお散歩に出かけるような感じ。
あっちへふらふら、こっちへふらふら。気が付いたら、どこにもたどり着かない。
これだと望む変化を得るのは厳しいですねぇ。
症例その③ 「ゴール設定が大きすぎる」
とびぬけてゴール、目的設定が大きすぎるのも、ちょっと雲行きが怪しくなります。
夢をでっかく持つこと自体は、まったく悪いことではないのですが、わざと現実味がないことを言ってるかどうかは見破る必要があります。
その夢を手に入れるために、具体的な手法も何も考えてない、考える気さえない、みたいなケースです。
ほら、良くありませんか?「目標は年収1億です」と言いつつ、会社辞める気配ない・・みたいな。
「ものすごくでっかいゴール設定をする」人は、どういう心理が働いているかというと、
「そこにたどり着くにはどうすればよいかわからない」もしくは「今は出来ない(やることがない)」→「だから、今は何もやらなくていい」
つまり、「今は何も変わらなくていい」「何もやらなくて良い」という自分への”言い訳”だったりします。
「変わる気ゼロです」と言ってるようなものなので、望む変化が得られるわけがないですよ。
変化するエネルギーを得るために
基本的に人間は”変わらないこと”を優先する生き物です。
心理的にも、生理的にも、「変化=リスク」というプログラミングが働いています。
体温ひとつ考えてみても、たった1℃変わるだけで「えらいこっちゃー!」と大騒ぎになるでしょ?
とても優れた(強固な)ホメオスタシスが働いていますから、エネルギーがぐっとプラスにならない限り基本的に”変わらない”のです。
上記3つの例は、典型的な「変わるためのエネルギーが得られない」症例。
ご参考いただければ幸いです。