「アルブミン値が改善しません」
「プロテインを
たくさん飲んでいるのに
アルブミン値が改善しません」
こういった方は多いです。
タンパク質を消化できてないとか、
いろいろと要因は考えられますが、
ひとつ押さえておきたい事実に
”CRPが高いときはアルブミンは
低くなる”という事実があります。
CRP(シーアールピー)とは、
炎症があるときに肝臓が作るタンパク質。
正式名称を「C反応性蛋白」
(シーはんのうせいたんぱく)
英語で「C-reactive protein」と言います。
細胞や組織が破壊されたり、
炎症を起こしたりすると、
急激に増加しますが、
治るとあっという間に
正常値に戻ります。
CRPが上昇するケースは、
- 細菌の感染があるとき
- ウイルス感染があるとき
- リウマチ
- 悪性腫瘍
- やけどなど外傷
- 心筋梗塞
- 手術のあと
CRPとアルブミンの工場は肝臓
CRPとアルブミンの工場は肝臓です。
両方とも同じ生産ラインで作られています。
タンパク質の工場、肝臓は
炎症があるときは
CRPの生産ラインを動かして、
アルブミンの生産ラインは休止。
両方同時には作れない。なので
基本的にCRPが高いときは
アルブミン値は上がってこない。
健康で炎症の無い方であれば、
CRPは0.01以下です。
肥満、アトピーなどで
CRP0.4~0.9くらいに上がります。
ウィルス感染や外傷などで
CRP 1.0~2.0ぐらい。
アルブミン値が改善しないとき
タンパク質を摂る!よりも
炎症を押さえる!という
観点が優先事項であり、
逆に言えば、CRPが低いのに
アルブミン値が上がってこない場合は
栄養改善の余地ありってことですね。
高齢者、病気療養中の方などは
注意して観察したい点です。
余談ですが、
CRPがなんとも可愛い形
であることを知って萌え。
ティファニーか何かの
アクセサリーにありそうなモチーフ。
みなさんは何に見えます?
今日のポイント
・CRPが高いとアルブミンは上昇しない。
・肝臓はCRPとアルブミンを
同時に作ることが出来ない。