血小板の数と鉄欠乏性貧血【採血データを読むコツ】

血小板の数と鉄欠乏性貧血

鉄不足が長期にわたると
血小板数が上昇します。

血液細胞の元となる幹細胞は、
鉄が足りない場合、赤血球ではなく
血小板に分化誘導されるから。

鉄欠乏性貧血があるとき～
血小板数　32.5

鉄欠乏性貧血の無いとき～
血小板数　18.6

血小板はの健康値目安は
20～25（10³/μL）

子供（20歳以下）の血小板数は
けっこう多めです。

血小板の仕事は出血を止めること。
怪我したところに集まってきて
出血を止めるための栓を作ります。

血小板が少なすぎる場合、
→血が止まりにくい。

血小板が多すぎる場合、
→血が固まりやすく、
血栓が出来やすい。

血小板が40万以上になると
血小板増加症と言って
血流が悪くなり、血がドロドロ、
のぼせやめまい、高血圧など。
いろいろと心配ごとが増えます。

血小板の寿命は3～10日。
赤血球数の寿命（120日）より
かなり短めですね。

血小板の形は不定形だけど、
球形ではなく、平らなお皿状に見える。
赤血球と一緒で核を持たないせいでしょう。

脱核するではなく細胞質がちぎれるように
分化するから初めから核を持たないようです。

英語名は「Platelet」
（発音：プレイトレット）

お皿のPlate（プレート）と
同じ語源なのでしょうか？
だれか教えてください。

血小板数、地味な存在ですが、
鉄欠乏が長期にわたる、もしくは、
鉄欠乏性貧血が治ってくると、
数値が連動して動くようです。

ご自身の健康診断での採血データ、
特に鉄欠乏のある女性は
じっくり眺めてみてはいかがでしょう。

今日のまとめ