黒ニンニクの効果
ここ2年くらい、ほぼ毎日
食べている「黒にんにく」
父の生前、黒にんにくが大好物で、
父の弟(おじさん)が手作りして
持ってきてくれておりました。
味はドライフルーツのプルーン
ねっとりした甘さがあり、
ニンニクの臭みは全くありません。
作り方はいたって簡単。
炊飯器に入れて数日放置すれば
出来るらしい
(作ったことはない、炊飯器に
臭いがつくので私は購入派)
黒ニンニクについて書かれた
レビュー論文(複数の論文をまとめたもの)
を見つけたので読んでみたら、
想像以上にすごかった。
Black garlic: A critical review of its production, bioactivity, and application.
- フリーラジカルの除去効果(試験管)
- SOD様の活性酸素除去効果(試験管)
- TBARS(酸化ストレスの指標)を下げる効果(マウス実験)
- グルタチオンペルオキシダーゼ(解毒酵素)の活性を上げる効果
- ガン細胞のアポトーシス誘導(白血病、ヒトのガン細胞実験)
- ガン細胞の縮小(胃がん、ヒトのガン細胞実験)
- 中性脂肪、LDLコレステロール低下、HDLコレステロールの上昇(マウス実験)
- 抗炎症作用(マウスの実験でTNFα、IL6の低下)
- 抗アレルギー(マウスの実験・PCA反応低下)
ざざざっと抜き出してもこんな感じ。
栄養学的には
ポリフェノール類が4~19倍
フラボノイドが4~77倍
アミノ酸類だと
フェニルアラニンが約2.5倍
ロイシンとイソロイシンが少し増えて、
システインは0.6倍程度に半減
チロシンは10分の一に減少
しっかり発酵させることによって
ポリフェノールやフラボノイド類が激増
様々な生理活性作用をもたらすようです、
ちなみに、、ビタミンBの吸収を良くする
「アリシン」はほとんどなくなってます。
アリシンはニンニクの臭いの元なので
「ニンニクは臭いのが嫌なのー」
という方にも良いのではないでしょうか。
最近すごくSIBO(ガス腹)の症状を
訴える方が多いのですが、
残念ながら生のニンニクは腸の中で
ガスになりやすい高FODMAP食。
ところが、黒ニンニクは、
ガスの原因となるフルクタン
(腸内で発酵しやすい果糖の重合体)が、
普通のニンニクに比べて10%以下に
激減してますので、SIBOの方にも
問題ないと思われます。
黒ニンニクは、作るのに手間がかかるので
デパートで買うとかなり良いお値段ですが、
訳あり品だと国産品が安く買えます。
私がリピってるのはこれです。
おすすめですよ。