うちにこもるタイプと逆キレするタイプの違い
副腎疲労のレベル感で
ストレス時の反応の違いが出る件、
ちょっとまとめてみます。
何かストレスがあると、
まずがドーパミンが出て、
ヤル気を惹起しようとします。
ドーパミンが代謝されて
ノルアドレナリンになります。
ノルアドレナリンが
アドレナリンになるときに働く酵素が
フェニルエタノールアミン-N-メチルトランスフェラーゼ
(phenylethanolamine N-methyltransferase)
長ったらしい酵素名なので以降、PNMTと略。
PNMTのお仕事は、
SAMeから提供されたメチル基を
ノルアドレナリンにペタっとくっつけて
アドレナリンを作ること。
ノルアドレナリンとアドレナリンの違い
それはメチル基があるかないかです。
このPNMTという酵素、実は
コルチゾールに反応するという特徴があります。
PNMTは、1人だと仕事遅いのに、
コルチゾールという観客がいるとめっちゃ頑張る。
誰かいた方が頑張れる、
ちょっと見栄っ張りな酵素がPNMT
これは牛さんの実験ですが、
コルチゾール投与すると、その後2日間は
PNMTがとくかく活性したんだと。
ということは、
ストレス応答において、
副腎がまだ頑張っていて
コルチゾールをばんばん生産中の人は
ノルアドレナリンがアドレナリンに
どんどん変化します。
アドレナリン旺盛なので
攻撃力がアップします。
意欲は旺盛なので、何かあると
「ガオー」とクレームつけたくなる。
セカセカ動くし、早口になる。
口が渇くから口臭もするし
足汗もかくから靴を脱ぐと足が臭い。
衝動買いしたり、
高額セミナー契約したり
(でもアドレナリンなので続かない)
付き合う彼氏も、落ち着く人より
ドキドキハラハラ
刺激を与えてくれる人が好き
(浮気や借金、要はダメンズ)
といった傾向が出てきます。
ところが、
副腎疲労が亢進して、
疲弊期になると、
コルチゾールが産生出来ません。
PNMTはコルチゾールがいないと
活性がダウンするので、
ノルアドレナリンからアドレナリンに
変わるのに効率が落ちます。
ノルアドレナリンは恐怖感を強くします。
気は焦るのに、身体は動かない。
不安ばかりが大きくなって行動できません。
いろいろ新しいことを始めようとしても
予期不安が強いので始められない。
たいして動いてないのに疲労感が強く
感情のコントロールが出来ずに結局引きこもる。
ノルアドレナリンがアドレナリンになるのに
SAMeからメチル基をもらうので、
メチレーションが回ってないと、同じように
ノルアドレナリン過剰になるでしょう。
心配性、不安症のウジウジさんと作るには、
例えばですね、、
低たんぱく(低メチオニン)なお食事で、
葉酸、ビタミンB12不足にして、
添加物、加工食品をバンバン食わせて
亜鉛不足(銅過剰)を追加、
そこに精製塩の使用(Mg不足)と
腸内環境の悪化(VB6不足)を追加します。
これでMAOとCOMTを低下しますので、
ノルアドレナリン過剰の
メソメソ、ウジウジさんがハイ出来上がり♪
割と簡単なレシピでしょ?笑
(実践講座の生徒であれば、
このレシピの理由はよく分かりますよね。
分からないときは要復習ですよ。)
獣に襲われて闘わなきゃいけないときに
恐怖感と不安感で縮こまっていたら
生存競争に勝てないから、
PNMTがコルチゾールに対して
正の影響をうけるのは、すごく自然な理ですね。
人間の仕組みはよく出来ているなと思います。
ストレス時に
気持ちばかり焦って動けなくなる人は、
時代が時代なら、生存競争に負けて
獣の餌食になっているので、
現代に生まれただけでラッキーです、
副腎をイジメすぎてないか、
ライフスタイルを見直すようにしましょう。