みんな知らないプロバイオティクスの3つ常識
プロバイオティクスサプリメントについて、意外にみなさんご存じないようで、良く聞かれる内容をまとめました。
私の腸内細菌、菌検査で乳酸菌ゼロなのです。笑
理由の一つが、子供の頃の抗生物質です。
とにかく身体が弱い子でしたから、数え切れないほどの抗生物質を飲みました。
低血糖症を患った原因の一つに、腸内細菌叢の脆弱性があったことは想像に容易く、現在は毎日プロバイオティクスサプリを摂ることで人並みの生活が出来ております。
体調管理に欠かせない存在のプロバイオティクスサプリですが、私自身が分子栄養学の道に入って「ほー、そうなのかー」と知った業界の常識3つをまとめました。
その① 効果のある商品が個人によって激しくばらつく
腸内細菌叢は個体差がかなり激しいので、合う商品と合わない商品の予測が難しいです。
通常サプリメントは、こんな人(症状)にはこの商品が良いという理論と経験に基づくセオリーがあって、「たぶんこれがよいだろうなあ」という当たりどころがつけられます。
当たりどころを付けたサプリメントで、効果が出る確率100%ではありませんが、それでも結果は再現性があるなと言えるレベル。
ところが、プロバイオティクスサプリは、効果が出る、出ないの個体差の違いが何の違いか、さっぱり分かりません。
あるプロバイオティクスサプリメントの商品がAさんに効果を出した。同じ商品がBさんにも同じように効果を出すかどうかは、まじギャンブル。
質が良くて高価なプロバイオティクスサプリが、多くの人に効くかというとそういうわけじゃない。安物だからと言って、効かないかというと、そんなこともない。
菌の種類は同じでも、菌株が違うと効果が変わるということもあります。
ですので、菌名(菌の種類)は同じでも、こっちの商品は良いけどこっちは鳴かず飛ばず、てなことが良くあります。
全ては自分のお腹にいる定住菌との相性なのでしょうね。実際に自分が飲んで試してみて、その結果が全てです。
とは言え、選ぶ際に以下の2点は参考にしてます。
- カンジダのある方はロイテリ菌(抗カンジダ作用あり)が合うことが多い
- アトピー、アレルギーなど自己免疫疾患がある場合、および抗生物質を飲む場合は酪酸菌を入れる
ただ、これも”効くOR効かない”という視点だと参考情報。
ご自分に合うものを、あれこれ試して”自分のお腹の菌が気に入るプロバイオティクスサプリ”を見つけましょう。
その② 菌が生きて腸に届くかどうかは関係がない
”生きて届く!”というお決まりのキャッチコピーですが、実は生きて届くから効くというわけじゃありません。
実は、生きて届かなくても(死んだ菌でも)十分に効果を出してくれます。
死滅した菌の菌体成分(どの部分かは詳しく分かっていない)が効果を発揮することが分かっており、生きた菌かどうかにこだわるのは、もはや個人の好み程度の問題です。
プロバイオティクスサプリの菌は定住菌になるのか問題?
個人的には、プロバイオティクスサプリ由来の菌が生きて届いたとして、定着する可能性はほぼ無いんじゃないか?とにらんでいます。
なぜかというと、私はほぼ毎日乳酸菌サプリを飲んでおり、且つばっちり効果を感じておりますが、腸内細菌検査で乳酸菌が検出されたことがありません。毎回乳酸菌は0%です。
過去3回腸内細菌叢の検査をしており、3回とも別の検査機関でしたが、結果は同じでした。
おそらく、、乳酸菌サプリメントで入ってくる菌は「日雇い派遣」なのですよ。
外から入れるサプリメントの菌は、毎日こまめに送り込むことで状態が一定するのだと思っております。
もちろん、腸内細菌のことはまだまだ不明なことが多いので、今後新たな真実が判明する可能性があり、これがファイナルアンサーではないという前提ですけどね。
その③ どのタイミングで飲むか?はあまり気にしなくてよい
「いつ飲んだらよいのですか?」
これも良く聞かれる質問ですねえ。
ある人は「菌は消化酵素に弱いので、食間か空腹時が良い」と言いますし、ある人は「菌は胃酸に弱い、胃酸が薄まる食後が良い」と言う人もいます。
まごめの個人的な経験だと、食後だろうが食間だろうが「どーでもいー」です。
なぜなら、今まで飲むタイミングにこだわったことで、効果が劇的に変化した経験、症例はゼロだから。
そもそも前述の「その②菌が生きて届くかどうかは関係がない」でお伝えしたとおり、菌が生きてるか死んでるかは効果にあまり影響しないので、飲むタイミングは気にしないでよいと思われます。
実は、データでは食事の30分前がベストという文献もあるのですよ。
でもねえ。食事の前30分なんて、いちいち覚えてらんねぇ・・。
腸脳相関(ちょうのうそうかん)と申しまして、余計なことを気にしてストレスが増えるより、気持ちをおおらかに構えて毎日続けるほうが腸には良いと思われます。
ちなみに、わたくしはポーチの中に何種類かを常に持ち歩き、カフェでお茶するときなど一息つくときにお口に放り込んでおります。
今日のポーチに入っていたのはロイテリ菌。左は水無しで飲めるチュアブルタイプのロイテリ菌、右側は室温で安定したジェルタイプのロイテリ菌です。
プロバイオティクス~失われる菌との共生~
昨今、コロナ懸念でどこへ行っても消毒液をブシャブシャ。
数年後にアトピーやアレルギー、リウマチなど自己免疫疾患が爆増するのではないかと危惧しており、そのリスクはコロナ感染以上のインパクトかもしれません。
人類総出の人体実験は、いつまで続くのでしょうか?
当ブログの読者である方々は聡明な方ばかりですから、消毒のリスクを考慮しつつ、引き続き菌との共生を優先していただければと思います。
今日のまとめ
①プロバイオティクスサプリの商品の違いによる効果の差は個人差が大きい
②プロバイオティクスサプリの菌が生きてるか死んでるかは気にするほどの問題ではない
③プロバイオティクスサプリをいつ飲むか?は「お好きなときにどうぞ」が回答