脳の脂質の多くが「DHA」
脳の乾燥重量の半分以上が脂質。
そのうちの多価不飽和脂肪酸の60%以上がDHA。
対して、EPAはたったの0.1%以下です。
まごめじゅん
脳でのDHAの存在感たるや、半端ないのです!
脳内のDHAは食事由来
人間は直接DHAを合成することが出来ません。
DHAは、α-リノレン酸か、EPAからを経て合成されるが、その合成率はかなり低い(α-リノレン酸⇒EPA 5%、EPA⇒DHA 0.5%)
脳神経細胞にはDHAを合成する不飽和化酵素が欠損しているため、脳内のDHAは直接食事から摂取されるものに由来する。
食事から得られたDHAの半減期は血液中で2分、脳で2年半。
赤血球のDHA量が少ないと脳容積が小さく認知機能も低下
高齢者やアルツハイマー型認知症患者の末梢血や、死後の脳を調べると、健常者に比べてDHA量が低下している。
また、赤血球の細胞膜中のDHA量の低い群では、MRI画像上の脳容積が小さく、認知機能テストのスコアも低値を示す。
DHAとEPAの違い
DHAは脳の機能維持に重要で、脳神経保護作用に働いています。
DHAとEPAの違いを初心者向けに説明する際、大雑把に「DHAは脳、EPAは首から下、効くポイントが別です」といった説明をするのは、こういった経緯があるから。
「頭の良い子にはお魚」「ボケないためにはお魚」という、ありふれたキャッチコピーを再確認しました。
理想とされる1日のDHA量は1,000㎎程度。
秋はDHA豊富な筋子やサンマが出回る季節。特に筋子は他を圧倒するDHA量です。
美味しくいただきましょう。
今日のポイント
- 脳の脂肪酸の半分以上がDHA
- 脳内でDHAは合成されず、ほとんどが食事由来