ぶどう糖果糖(異性化糖)とリノール酸の過剰問題
分子栄養学実践講座第15期がはじまりました。
本日は初心者向けの3日間集中コースでした。
私は午後からの三大栄養素について講義を担当しました。
今日は、講義の内容から小ネタをお裾分け。
現代人の栄養学的な問題点は「リノール酸」と「ぶどう糖果糖液糖(異性化糖)」が多すぎることにあります。
リノール酸の過剰は、アトピー、アレルギー、潰瘍性大腸炎など、「炎症」に関する問題を、
ぶどう糖果糖(異性化糖)の過剰は、糖尿、脂肪肝、メタボ、成人病など、「代謝」に関する問題を増やしました。
この2つを禁止、もしくは規制するだけで、国家予算に占める医療費はかなり軽減するでしょう。
リノール酸とぶどう糖果糖(異性化糖)の共通点
ところで、リノール酸とぶどう糖果糖(異性化糖)、この2つにはある共通点があります。
何か分かりますでしょうか?
答えは「遺伝子組み換え」です。
リノール酸の豊富なサラダ油の原料は、遺伝子組み換えのキャノーラ、
ぶどう糖果糖(異性化糖)の原料は、遺伝子組み換えのトウモロコシです。
安くて大量に生産出来て経済的好都合、また米国の農産業を支えることにも一役買っています。
食用油や、加工食品にすることで「遺伝子組み換え」の表示義務をすり抜けることもできます。
リノール酸、ぶどう糖果糖(異性化糖)が、たいへん多く流通する理由です。
日々の食生活の栄養学的な問題点は、実は政治的、経済的、さまざまな複合的な背景があるということが分かる例です。
「何を食べるか?」よりも「何を食べないか?」
遺伝子組み換え農作物自体を批判するわけではありません(環境問題など、そっちはそっちで別の問題があると思いますが)
栄養学的な問題点は、摂取する量が多すぎること。これにつきます。
生命体として、かつてこれほど多くのリノール酸と精製糖にさらされたことが無く、人類全体で人体実験をしているようなもの。その結果がさまざまな「病気」や「症状」なんです。
健康な人生を送るために「何を食べるか?」よりも「何を食べないか?(食べすぎないか?)」という視点の方が効果があります。
その筆頭は、間違いなく「リノール酸」と「ぶどう糖果糖(異性化糖)」の2つでしょう。
ご自宅で選ぶ商品は、リノール酸の少ない油を使う、異性化糖を使ったジュースや○○のタレ、ドレッシング類は可能な限り排除することがまずは第一歩ですね。
今日のポイント
・現代人の栄養学上の問題点は、リノール酸と異性化糖の過剰
・リノール酸と異性化糖の共通点は遺伝子組み換え農作物が原料