絶食時はリーキーガットが起こりやすい
先日「どこでもストレッチ」に
行ったら、いつも担当してくれる
トレーナーさんが、鼻をぐずぐず
させていました。
どうしたの?と聞いたら、
この前初めてファスティングしたんですよー。そしたらめちゃくちゃアレルギーがひどくなって。
もしかして、回復食で暴飲暴食しなかった?
わー!!なんで分かったんですか!?
イケメン・ストーカーだから
まじっすか・・汗
ウソだよ
実はファスティング明けてすぐに中華食いました!めっちゃ美味かったっす!
だからだよ。
絶食すると、腸粘膜が痩せます。
やせ細ったところに、いきなり
消化に重いものを食べると、
未消化物が体内へ侵入しやすい。
いわばリーキーガットの状態が
起こっているので、異物に対して
免疫応答が起こりやすい状態
これをもう少し詳しく説明します。
小腸粘膜細胞は腸管の栄養を直接もらっている
小腸の柔毛はタオル生地
のような構造をしています。
その高さはわずか1㎜程度。
腸粘膜は細胞が1層しかないため、
ひっかきなどですぐ破れたり
傷付きやすい、脆い奴なんです。
小腸の柔毛も細胞ですから
栄養を摂らないと生きていけません。
その栄養の摂取源ですが、
身体の細胞のエネルギー源
となる栄養素は血液によって
内側から届けられます。
ところが、小腸の柔毛の細胞は
腸管に流れてくる食べ物から
直接を栄養をもらってます。
絶食時は小腸柔毛は廃用萎縮する
小腸に食べ物が来ない、
つまり絶食状態だと、
小腸の柔毛の上部はやせ衰えて
やがて剥がれ落ちます。
柔毛が短くなってしまいますので、
栄養素と毒素(未消化物)などを
フィルターする処理能力が低下します
左が通常の小腸の柔毛。
右は食事を摂らない(静脈栄養、
血液に直接栄養を入れるので
腸を使わない)ときの小腸の柔毛。
柔毛が刈り取られたように
短くなっているのが分かります?
小腸粘膜の代謝スピードは早い
腸粘膜の細胞の代謝スピードは
たいへん早く、2日~3日程度。
つまり、2,3日食べ物が
やってこないだけで、
小腸の柔毛が廃用萎縮して
ふっくらとして今治タオルから
ペラペラの100均のタオルに
なってしまうのですよ。
ファスティング後に、
「回復食が大事!」
とされる理由でもあります。
小腸柔毛がしっかり回復して
そのフィルター機能を取り戻すまで、
充分に食事に気を使ってください。
未消化になって
免疫応答(炎症)を起こしやすい
動物性たんぱく質や消化に負担
となるお食事は避けるのが鉄則です。
ちなみに、
「どこでもストレッチ」
まじでおススメ。
関節の柔軟性がアップ
連動して筋肉がほぐれます。
今日のポイント
小腸の柔毛は腸管から
直接栄養をもらっているため
絶食時は廃用萎縮しやすい。