この季節になってくると気になるのが紫外線。
紫外線対策としてもマストなビタミンCですが、美白というよりはストレス対策として欠かせません。
コルチゾールという抗ストレスホルモンについて
ストレスを感じると、脳が副腎にストレスを無害化するホルモンを出せ!と命令を出します。
その時出るのが強力な抗ストレスホルモン「コルチゾール」(副腎皮質ホルモン)
コルチゾールは重要なホルモンで、炎症・痛みを抑えたり、その効果は絶大なのですが、大量出動されると色々と弊害が多いホルモンです。
・コルチゾールは身体の筋肉を分解(タンパク異化)を亢進させる。
⇒ 筋力が低下する
・コルチゾールは成長ホルモンを抑制する
⇒ 代謝が低下し、体脂肪が増加する。老けて見える。
・コルチゾールは性ホルモンを抑制する
⇒ 精力の低下
・コルチゾール製造には大量のビタミンCを必要とするため、血中のビタミンC濃度が低下する
⇒ シミ、しわ、内出血ができやすい、歯茎の出血
・コルチゾール過剰は脳の神経伝達物質が阻害され、脳の機能を低下させる
⇒ 「考えがまとまらない」「短期の記憶力が低下」「燃え尽き症候群」など
などなど、コルチゾールが大量出動して良いことは全くありません。
(インスリンをはじめ、大量に出て望ましいホルモンなんて一つもないですが)
「ストレスコントロール」 = 「コルチゾールコントロール」
ストレスは人間関係だけではありません。
意外に気がつかないところで副腎はコルチゾールを出動させてます。
例えば、
・血糖値の上下(恒常性を欠いた血糖値の動き)
・運動後(特に無酸素運動である筋トレ後)
・慢性炎症(遅延性アレルギー検査の結果が悪い人は胃腸の慢性炎症に注意)
・アレルギー、花粉症
などなど。
ちなみに、コルチゾールが出てればまだマシです。
コルチゾール出せ出せと酷使された副腎が悲鳴をあげてコルチゾール分泌がうまくいかなくなる。
ストレス耐性は弱くなり、元気が出ない。疲労がたまる。慢性疲労症候群。
脳が機能が低下するのでやる気が出ない。ぼんやりする。副腎疲労。
こうなると、医者に行っても原因不明扱いされるのがオチ
どっか悪いに決まってると執拗に訴えると、もれなく心療内科を紹介されます。
副腎はコルチゾールを作るのに大量のビタミンCが必要
副腎ケアですが、まずファーストチョイスがビタミンC。
副腎という臓器は、身体の中では一位二位を争うビタミンCの大食い野郎。
とにかく身体中からビタミンCをかき集めるので、結果的に肌の再生に回る分が不足するのでシミやシワができる。
なので、副腎疲労になると老けて見えやすく、うつ病(副腎疲労タイプ)の人のビタミンC血中濃度は低いというのが常らしい。
まず、市販のビタミンCに使われる原料は素人でもよく知られた「アスコルビン酸」なのですが、これにも色々ありまして、「アスコルビン酸カルシウム」、「アスコルビン酸ナトリウム」などの形でよく使われています。
なぜかというと、安くて安定性があり水にも溶けやすいのでメーカーとしては使いやすい。
ただし、余計なカルシウムやナトリウムも一緒に摂ることになります。
(たいした量ではありませんが)
タケダ薬品のサプリなんかはこっち使ってることが多いです。
あとビタミンC配合を高らかに謳う清涼飲料水系もだいたいこっち。ま当然。
一番高価で、且つ効果があるのがアスコルビン酸の原末です。
以前はずっと日本薬局方の「アスコルビン酸原末」でした。
日本製だと、これ以外に良い商品って見当たりません。
その効果はアットコスメの評価でも不動
【第3類医薬品】イワキ ビタミンC アスコルビン酸 原末 100g[ビタミン剤/ビタミンEC/顆粒・粉末] |
ただし一つだけ難点があります。
これ相当酸っぱいのです・・・
酸度がかなりきついと思われます。
空腹に多量摂取は胃にも悪いし、なにより口腔内の酸度を上げるので虫歯・歯周病になりやすそう。
※歯の再石灰化にはアルカリ性の環境が必要。
唾液のPHは弱アルカリ性。
虫歯菌の出す代謝物が酸性。
だから歯が溶ける環境は酸性にご注意(特に唾液の分泌が落ちる空腹時)
アスコルビン酸原末派の方、飲む時はせめて歯に当たらないように。特に空腹時。う蝕が進む可能性大です
ナウ社「C-500 Complex」
以上の理由で最近はずっとタブレット派です。
色々あるけどこれが一番好きで激しくリピート中。
効果もはっきり感じる。定番ナウ社。
原料にはアルコルビン酸。
サポート成分として柑橘系のバイオフラボノイド配合
これよく調べるとヘスペリジンという成分で、漢方薬で言うところの陳皮(みかんなど柑橘の皮)の主成分でした。
なので、この錠剤をカリカリ噛んでみると陳皮っぽい風味が感じられます。
他にはアセロラ、ローズヒップ、ルティン配合
ルティンは韃靼蕎麦に含まれる強力な抗酸化物質。
そのせいか、このタブレットはうっすらベージュで蕎麦茶色です。
さすがにビタミンCは日本でもあまり価格差無く買えますね。
アイハーブのリンクはこちら
↓ ↓ ↓
Now Foods, C-500 Complex, 250 Tablets
ビタミンCは天然型が優れているのか、人工でも良いのか。
天然型が良いのか、人工でも変わらんのか?
天然型のほうが、血中濃度が安定的という意味では優れています。
栄養医学研究所の佐藤先生によると、その違いはポリフェノールの有無だそう。
ポリフェノールと一緒に採った場合は、より長くビタミンCが血液中に滞在するが、ビタミンC単体だと30分程度で血中濃度が低下するそうです。
しかし、人工のビタミンCであっても、ポリフェノールを一緒に摂ることで天然型ビタミンCと同じ結果が得られるとのこと。
now社はその辺を考えて高い抗酸化作用を持つポリフェノール「ヘスペリジン、ローズヒップ、アソロラ、ルティン」を配合してるわけです。
ただし、この場合でも血中濃度が下がるのは3時間後です。
きっと小腸から吸収されて腎臓から排泄されるまで3時間程度ということでしょう。
だとすると、nowの「c-500」を3時間おきに6回、1日に6錠(3000mg)が最適となります。
ある本に若く見える人の習慣として、VCを1日に2000~3000という記述がありましたが、それとも合致してるからOK
日本薬局方の「アスコルビン酸原末」愛用者の方も、緑茶(フラボノイド)と一緒に飲んだり、何かの抗酸化サプリと一緒に飲むなど、ポリフェノールと一緒に摂ることを意識すれば効果が高くなると思われます。
ビタミンCの選び方
マツキヨのビタミンCの陳列棚の前で全商品の成分チェックしましたが、全滅でした。
これだけ商品が乱立しているのに、合格だと思える商品はほとんどありません。
NOW社のビタミンCにも色々あって、安いからとポチってみたらアスコルビン酸ナトリウムだった、なんてこともあります。
事前に成分は要チェックです。
ちなみに、
高ビタミンCは副腎のコルチゾール生成を抑える働きがあります。
本当に症状が進行してしまって、副腎疲労が亢進していると思われる場合は、メガビタミンC療法にも注意が必要となります。専門医の判断を。
日本は副腎疲労の認知度がまだまだ低い。
うつ病と診断されると投薬ループ地獄ですが、副腎疲労は食生活とサプリで改善が可能です。
興味のある人は是非読んでみてください。
それこそ心療内科にかかる前に。