準必須アミノ酸「アルギニン」について

疲れを取り除くアミノ酸「アルギニン」

わたしのブログ記事で、ネタとして
最も多く書いているアミン酸は
たぶんグルタミン

その次はBCAA(分岐鎖アミノ酸)

たぶん今まで書いたことがないけど、
ものすごく好きで、ものすごくお世話
になっているアミノ酸がアルギニン

復習がてらに調べたことの備忘録

 

アルギニンの効果

① 血圧を下げ血行を良くする
② 血中アンモニア濃度の抑制
③ 成長ホルモン・コルチゾールなどホルモン分泌

 

①一酸化窒素生成

一酸化窒素は血管内皮弛緩因子。
つまり血管を内側から拡張して
血圧を下げ血行を良くしてくれる

アルギニンを注射すると血管が拡張して、
血小板凝集が抑制され(血栓の予防
末梢の血流がよくなる。

L-arginine induces nitric oxide-dependent vasodilation in patients with critical limb ischemia. A randomized, controlled study. DOI: 10.1161/01.cir.93.1.85

 

これ、作用としてはバイアグラと一緒なので
男性機能・性欲改善なんてことを
言われることもあります。
(バイアグラと一緒に使うと
血圧下がり過ぎるので注意が必要らしい)

 

②血中アンモニア濃度の抑制

アルギニンはアンモニアから尿素への代謝速度を速める

尿素サイクルでオルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ
を活性化するのがその理由

つまり解毒力がアップ。

Mechanism of arginine protection against ammonia intoxication in the rat., DOI: 10.1152/ajpgi.1984.247.3.G290

 

③成長ホルモン・コルチゾールなどホルモン分泌促進

アルギニンによって分泌促進が
認められているのは以下のホルモン

・インスリン
・成長ホルモン
・コルチゾール
・プロラクチン

 

もちろんアルギニン単独の実験結果は少なく
グルタミンやアスパラギン酸などとの
複合アミノ酸なのでアルギニン単独の効果と
判断するのが微妙なのは試験の限界。

 

人工甘味料なしの「アルギニン」

グルタミンと同じく、アルギニンは、
身体の中で合成可能な非必須アミノ酸です。

文献によっては「準必須アミノ酸
と表現されることも多く、
非必須アミノ酸の中でも重要性が高く、
体内合成ではに合わず、不足する場合は
外から補充が必要なアミノ酸と解釈
したほうが良いです。

 

アルギニンは鶏肉、豆類、牛肉、豚肉など
ほとんどの食品に含まれているのですが、
私はもっぱら疲労回復にアミノ酸サプリ
BCAA+アルギニン)でお世話になってます。

コーヒーなんかのカフェインで
ドーピングするより相当マシなので。

 

アミノ酸サプリを使うメリットは
なんといっても消化酵素が不要な点。

消化酵素分のタンパクを消耗する必要がないし、
その分吸収が早いので即効性があります。

 

マツキヨなんかで売っているものは
どうしても人工甘味料添加のものが多く、
使う頻度によっては許容できません。
よって、買うのはほとんど通販です。

 

自宅用。人工甘味料ではなくステビア使用。
飲みやすいですよ。

 

アルギニンとヘルペス

ヘルペスウィルスにアルギニンは良くない、
と一般的には言われています。
が、因果関係はあまりはっきりしません。

 

調べてみると、80年代に米国の
ヘルペス研究機関みたいなとこで、
(Herpes Resource Center)ある先生が

「どうもアルギニンが豊富な食品を食べたあとに
ヘルペス発症する人が多いみたい。」

というコメントを出したことが
「アルギニン=ヘルペスウィルス悪化」
という図式のきっかけの模様。

 

アルギニンを控えるとヘルペスが抑制された
とあるけど(in vitro)、

Relation of arginine-lysine antagonism to herpes simplex growth in tissue culture.

 

一方で、ヘルペスウィルスのタイプ1には、
アルギニンが有効なんて情報もあったり。

Antiviral effect of arginine against herpes simplex virus type 1.

 

アルギニンがヘルペスウィルス(タイプ2)に対しても、
濃度依存的にウィルス抑制作用があるなんていう情報も。

Arginine inactivates human herpesvirus 2 and inhibits genital herpesvirus infection.

 

口唇ヘルペスはタイプ1、
性器ヘルペスはタイプ2
だけど実際はどっちかあいまいらしい。

 

かの有名な米国のMAYOクリニックのウェブには
性器ヘルペスにはアルギニン過剰がトリガー
となるかもしんないから念のため注意してね、
的な表現。

L-arginine

 

「ヘルペスには、アルギニンが悪くて
リジンを摂るのが良いと聞いたのですが」
と聞かれることも多いのですが、
正直そこまではっきりしたソースがなく
良く分かりません。

 

そもそもヘルペスを繰り返す方は免疫が弱っていて、
アルギニンリッチな食品に対して、
免疫応答が起こりやすいのかもしれません。

ヘルペスの原因は「アルギニン:リジン」
のバランスというより、
もっと他の部分ではないかと思うのですが、
念のためサプリメントで摂る場合は注意する
くらいで良いと思われます。

 

 

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