第13期分子栄養学実践講座スタート
分子栄養学実践講座第13期がスタートしました。
プレセミナーはなんと3日間連続講義!!!
テキストもすごいボリューム感。
私は2日目のタンパク、脂質、糖質の
三大栄養素の基本について講義をしました。
ワタクシのタンパク質講座から
講義内容を一部ご紹介します。
「タンパク質が大事」のその意味
「タンパク質が大事」という言葉を聞いて
何を思い浮かべますか?
おそらく多くの人が思い浮かべる「タンパク質」は
牛肉や豚肉、卵など、食べる側の
タンパク質だと思います。
でも、栄養療法でいうところの
「タンパク質大事」の「タンパク質」とは、
身体を構成するタンパク質である
という点がポイントです。
身体のタンパク質は毎日200g程度
分解されています(タンパク異化)
その分、合成されなければ
身体のタンパク質は状態が悪くなります。
(タンパク同化)
まず、食べる量をキープすること、
それらがきっちり消化・吸収されること。
そしてリサイクルされる効率を
良くすること(オートファジー)、
タンパク質の工場である小胞体に
きちんとエネルギーが供給できていること
(つまりミトコンドリア機能)
それから、タンパク質がエネルギーとして
無駄に異化されることを防ぐことも重要。
なぜなら、
身体にストレス、侵襲、炎症があれば
糖や脂質よりも先に、タンパクが
エネルギーとして利用されるから(タンパク異化)
こちらに書いたとおりです(↓)
怪我・入院・手術する前に知っておきたい、自分で出来る栄養管理法 | ビタミンアカデミー
三大栄養素のうち残り二つの
脂質と炭水化物をしっかりエネルギーとして
使える状態であることが重要で、
ここでもミトコンドリア機能の向上が
いかに大事かということが分かります。
タンパク代謝の低下した人に
「高たんぱく食」を勧めるのは、
ある一面だけを見れば正解であっても
別の側面では完全ではありません。
タンパク代謝の低下した方というのは、
ストレスからくる胃腸の不具合や
ミトコンドリア機能低下など
なにかしらの症状を抱えています。
そういったケースでは、
高たんぱく食が不正解となることも。
実践講座に出会って腑落ちした
たんぱく質への本当の理解は
宮澤先生がいつもおっしゃっている
「全体を俯瞰する」ことが大事です。
人間はタンパク質の塊です。
「身体の8割は水分」と表現されますが、
実はその水分を支えている器がタンパク質
ですから、やはりタンパク質ありきなのです。
タンパク異化のスピードが、
タンパク同化のスピードを上回れば、
確実に人間は劣化していきます。
タンパク異化とタンパク同化の
動的平衡を保つこと。
この技術こそが健康を保つ秘訣で、
栄養療法の肝なのです。
第13期からスタートされたみなさま
学びはとても深いですよ!
ぜひこらから一緒に頑張っていきましょう。
おまけ
あ、ちょ、、