ナッツの危険性・カビ毒 マイコトキシン(アフラトキシン)
ナッツの危険性ってご存じですか?
アーモンドやカシューナッツ、
ピーナッツ、などなど。
コンビニでも手に入りやすく
無糖でビタミンEも豊富なので、
手軽に利用出来る補食として
人気です。
しかしながらナッツには、以前から
カビ毒の問題がありました。
カビ菌が産生する物質を総称して
「マイコトキシン」と言います。
例えば、青カビの一種から出来る
古典的抗生物質のペニシリンも
マイコトキシン、
カンジダ菌のマイコトキシンは
アセトアルデヒドです。
ナッツにつくカビ菌が作る
マイコトキシンの一つに
「アフラトキシン」というカビ毒があり、
こいつが毒性がかなり強いのです。
なかでも「アフラトキシンB1」
という種類は天然物でもっとも強力な
発がん物質として知られています。
ナッツ類にはどうしてもカビ胞子が
そのまま混在して輸入されやすい。
輸入の段階ではカビさんだけの
付着にとどまったとしても、
長期常温保存される途中でカビが活動し、
毒を産生する可能性がある。
検査で問題がないといわれても、
なかなか対策が十分だとは言い難い。
アフラトキシンは熱にもめっぽう強いので、
加熱したとしても毒性に変化がないのが
困った点。
なんだかナッツ類を食べるのが
怖くなるようなハナシですが、
ご安心ください。
実はアフラトキシンの毒性は唾液で
ほぼゼロになります。
唾液を30秒ほど効かせると、
アフラトキシンの毒性(発がん性)が
10分の一以下に縮小してます
(やや古い調査デスガ)
羊さんの唾液実験ですが、同じように
アフラトキシンの毒性がめちゃくちゃ低下。
Reduction of aflatoxin B1 levels by sheep saliva
これ、唾液に含まれる酵素
「ペルオキシダーゼ」の働きらしい。
しかも唾液中の酵素活性(解毒能)、
人によってかなりばらつきがある
ことがわかる。
明らかにタンパク代謝が
落ちていると思われる高齢者で
酵素活性が低下している。
あと10歳以下の子供も低め。
唾液の原料は血液、
酵素の原料はタンパク質です、
ということは、、
唾液中の酵素活性の個体差は、
タンパク代謝の差ではないか?
と思った次第。
(分子栄養学カウンセラーなら
そう考えちゃいますよねー)
解毒と言えば「肝臓」ですが、
唾液を作る唾液腺も立派な
解毒組織と言えますね。
唾液の解毒能を保つには
タンパク質をしっかり補給して
よい唾液を作れる身体をキープ
するのが大事。
もちろん唾液腺に重要な亜鉛や
ビタミンAは言わずもがな。
手元にナッツがあったので、
iPhoneのストップウォッチを
使って、30秒きっちり噛んで
食べてみました。
30秒以上、口に含んだまま
咀嚼するとほぼドロドロです。
咀嚼回数としては50回ぐらい。
でも出来ないハナシじゃないです。
ぜひやってみてください。
ナッツのカビ毒対策、これから
暑くなる季節なので保管場所に
気を配るというのも必要ですが、
なにより食べるときにしっかり咀嚼、
たっぷり唾液と混ぜ合わせましょう!!