『命の母』は不妊治療に良いと聞いたのですが
不妊治療中の方からご相談
を受ける機会があります。
ある方から『命の母』を
不妊治療に使う人がいる
というハナシを聞いた。
『命の母』は昭和の大定番な
家庭用お薬で、私が幼いころ
近所のスナックのおばちゃんが
毎月買いに来ていた。
(我が実家は薬局を経営)
『命の母』の効能は
生理不順、生理痛、冷え性、
のぼせ、更年期障害、肩こり、
などなど
いわゆる、女性の「血の道」を
改善する生薬系お薬
懐かしいなあ、と思いつつ
成分をチェックしてみた。
女性に良いと言われる漢方薬
に含まれる生薬がいろいろ。
あとはビタミンB群、ビタミンE、
タウリンがちょこっと。
添加物に「サンセットイエロー」
という着色料があるのは嫌な感じ
とはいえ、日本のサプリでは
よくあることなので、
この程度はスルー。
「まあ、良いんでないの?」的な
印象を持ったが、次の瞬間
ある注意書きに目が留まった。
『その他の添加物成分は
添付文書をご覧ください』
なぬっ!?
まだあんの!?
さっそくメーカーサイトから
添付文書をダウンロード。
すると・・・、
なんと、一番量の多い添加物は
「ケイ酸アルミニウム」
ではないですかっ!
制酸剤のケイ酸アルミニウム、
胃酸(消化液)を中和、抑制するので
長期服用で胃腸機能が低下させ
栄養状態にはマイナスに働く。
アルミニウムなんて、
必須ミネラルでもないのに
わざわざ身体に入れる必要なし。
アルミニウムは、水銀、ヒ素、
カドミウムと同じで有害ミネラル、
鮭のホイル焼きで入ってくるだけで
十分ですヨ。
ということで『命の母』
アリか無しかと言われたら、
長期利用おすすめ出来ません
という結論。
ちなみに、2番目に多い添加物の
「ステアリン酸マグネシウム」は滑沢剤
粉モノが固まらないようにしたり
なめらかにしたりする添加物
3番めのセラックは着色料らしい。
しかしデスねぇ、
なぜ箱書きにせず、わざわざ
添付文書にしたのだろう??
謎。
これだったら、
女性に良い三大漢方の
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
のどれかを、
信頼できる漢方薬局で処方してもらい
それプラス、
アイハーブでビタミンB剤と
ビタミンE剤あたりを買って足す
ほうがかなりマシ。
日本のサプリメント・市販薬には
添加物の多さもさることながら、
なんでもかんでも胃酸抑制剤や
胃酸を中和する成分が入っている
ことが多いので要チェック。
本来の目的が、短期的な
消化管の治療ならよいのですが、
長期で愛用する常備薬に
含まれる場合、商品の選択を
見直したほうが賢明という点
どうぞご留意くださいませ。