ゴーヤジュースで膵臓ガンが消えた
初夏の風を感じる頃から、なぜか食べたくなるのがゴーヤ
身体が自然に求めるのでしょうか?
あの苦味がなんとも美味しいですね。
ゴーヤは英語で bitter melon(苦いメロン)と言います。
ウリ科なのでメロンと親戚扱いです。
2年くらい前、ゴーヤジュースですい臓がんが消えたというこちらの論文でネット上で話題になったことがありました。
昔からゴーヤは強い抗がん作用があると言われていました。
cancer, bitter melon で検索すると100万件以上ヒットします。
アジア圏以外の国(米国とか)であまり食べられていない食品なのに、これだけ情報が多い野菜も珍しいです。
むしろゴーヤ以外に他にあるのかな?ていうくらい。
それだけゴーヤに関するポジティブな研究結果が多いということでしょう。
もともとゴーヤは血糖値調整作用があり、二型糖尿病に良いと言われていました。
細胞に糖(グルコース)が入るためには「グルコーストランスポータ」という細胞膜に専用の門番がいます。
ゴーヤはその門番の働きをよくしてくれるから高血糖が改善されるというわけ。
身体に入った糖分をうまく細胞に届けてくれる、細胞も元気になるし、高血糖を予防するので炎症対策にもなる。痩せる効果も期待できるかもしれない。
グルコーストランスポータにはいろいろと種類があって、番号順にGLUT1、GLUT2、GLUT3、GLUT4・・・と順番に名前がついておるわけですが、なかでも重要なのがGLUT4(グルット4)です。
糖尿病も低血糖症もこのGLUT4をいかに使えるようにしてやるかが鍵になります。
最も効果的なのは運動で、運動するとGLUT4が増えます
ゴーヤもインスリン分泌を刺激してGLUT4の発現を促すので、運動するのと同じ効果なわけです。
じゃあゴーヤの何々の成分がどうなのか?みたいな研究は結構あるのですが、単体で抽出した成分が同じレベルの効果が出るかというとそういうわけでは無さげ。
いろいろな栄養素がサポートしあって身体に良い相乗効果を生む、やはり自然の食品って素晴らしいなと思います。
苦手な方にもおすすめしたいゴーヤ料理
ゴーヤと言えば、あの苦味が苦手な人が多いと思います。
苦味をまろやかに変えるのは油分です。
苦いものには油をかますと苦味を感じにくくなります。
人間の舌の細胞ってけっこう簡単に騙せるわけで、これはコーヒーの苦味が牛乳とかバターでまろやかに感じるのと同じです。
なのでゴーヤも豚バラ肉と炒めたり、お浸しにするときはオイルと一緒に調理するのがコツです。
1人暮らしにもおすすめ、とても簡単な作り置き料理「ゴーヤのお浸し」
ゴーヤを茹でて、醤油2、みりん1、ごま油2で和えるだけです。
苦味を消すのにごま油を使うのがポイント
出来立てよりも味が馴染んだほうがおいしいです。冷蔵庫で冷たく冷やして召し上がれ。
ゴーヤ、レクチンの毒性には注意
先の「ゴーヤがすい臓がんを消した!」という論文ではゴーヤをジュースにしてそのまま実験に用いてるので、検索するとゴーヤジュースなるレシピもたくさんヒットします。
しかし、ゴーヤも茄子やピーマンと同じく夏の高レクチン野菜であることに注意が必要かと。
秋茄子は嫁に食わすなの真実!茄子のレクチンが腸粘膜の炎症を促進する | ビタミンアカデミー
ゴーヤもレクチンはそこそこ多いと思います。
生のジュースを多飲するのは腸の刺激、リーキーガットの原因になるかも。
ウリ科野菜はアレルギーの方も多いし、生ジュースに関してはちょっと分かりません。
治療目的の方以外は、加熱して美味しく頂くのがベストだと思います。