勃起不全が深刻な患者ほどビリルビン値が低い
普段ふらふらと文献探していると、ふと目に留まる小ネタを記事にします。
なんと!勃起不全の度合いが深刻であるほど総ビリルビンの値が低かったそうです。
トルコの大学病院泌尿器科の論文
ビリルビンですが、赤血球の残骸みたいなものと思ってください。
赤血球の寿命は120日なのですが、無事に寿命をむかえてマクロファージに食べられると、ヘムもグロビンもバラバラに解体されて再利用されます。
ビリルビンはそのときの残骸です。(※この辺のマニアックな話を聞きたい方は5月10日の貧血セミナーへどうぞ)
以前、間接ビリルビンの値が0.5より高いと溶血(赤血球が早めに壊れる現象)かもよって話をこちらで書きました↓
ランニングする人が注意したい溶血 | ビタミンアカデミー
赤血球がぶっ壊れるスピードが早くなると、赤血球の残骸であるビリルビンの値が上昇するわけです。
さて、今回のトルコの大学病院の泌尿器科の先生の研究ですが、
勃起不全の度合いが重度、中程度、軽度の3つにわけて、データの平均を出したところ、総ビリルビンの値がそれぞれ
重度 0.41
中程度 0.43
軽度 0.48
と相関関係があったらしい。機序は不明。
他にもLDL、HDL、総コレステロール、中性脂肪、血糖値、遊離テストステロンなんかも比較しております。
ビリルビンですが、アトピーなどの炎症があったりすると高めになります。
総ビリルビンちょいお高めの0.8、やや溶血気味
健康な方で特に何もなければ0.5ぐらいです。
重度の勃起不全患者の平均が0.41とのことですが、男性で0.4台はかなり低めです。
これって貧血・低たんぱくが背景にあるのかなあと、個人的に想像しました。
そもそも母集団が94名と少なく、論文のタイトルも「勃起不全の度合いと総ビリルビン値は関係あるのかなあ?」て感じだし、信頼度は低めです。
しかしながら栄養療法・分子栄養学オタクにはザワザワするネタであります。
カウンセラーおよび関係者の方々、もし男性でビリルビン値が低かったら
「あら、この方あっちの方がアレなのかしら?」なんて、くれぐれも考えないようご注意ください。
ところで、、本件は没ネタですが、来月に「オトコとオンナの夜の栄養学」をやります。
これは過去2回開催して好評だった「女子限定ダメンズ回避セミナー」(セミナーの様子はこちら★からどうぞ)の派生セミナーです。
男性も参加できるように工夫しました。
基本的には気持ちの良いセックスをするにはどうしたらよいか?をテーマに栄養学的な考察のあれこれです。
オフレコ下ネタが多いので、チンコとかマンコとか聞いただけで「いや~ん」となる方は申し込まないように。
「女子限定ダメンズ回避セミナー」ではマンコトレーニングをやりましたが、まさか男性の前でやるわけにはいかないのでワークはなし。
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