「サプリメントが飲みにくい」は典型的な鉄欠乏の症状です【貧血・低フェリチン】

「サプリメントが飲みにくい」は鉄欠乏の症状

先日、ある方とお話をしていた時のこと。

「サプリメントを飲むのが辛い」

「口が中がいっぱいになってしまって、水を何度も飲まないといけない」

とのこと。

これ、実は貧血・鉄欠乏の典型的な症状です。

 

喉をはじめとする消化管の粘膜組織はコラーゲンが主成分です。

もつ鍋屋で出る牛モツ、プルプルのコラーゲンスープが取れますよね、あれと同じ。

プロリンというアミノ酸(タンパク質)がヒドロキシプロリンに変換されて、コラーゲンの架橋構造が出来上がるわけですが、その際に鉄とビタミンCが絶対必要です。

だから、貧血・鉄欠乏があるとコラーゲンの架橋構造が弱体化します。

喉、粘膜が弱くなるので、嚥下が難しくなるのです。

 

加齢により低たんぱくが進みますので、お年寄りは嚥下が苦手です。

お薬を一気にゴックンできないので、小さく砕いたり、分割したり。

タンパク質不足、鉄欠乏があるってことを意味します。

 

アイハーブで米国産のサプリメントを買うと、カプセルの大きさにびっくりすることがあります。

欧米人と日本人、体格の差じゃなくて、鉄欠乏のレベルの違いを表しているような気がします。

彼らの赤身肉の食べる量って、我々日本人の比じゃありませんから。

 

 

「梅核気(ばいかくき)」と「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」

中医学では、喉になにかつかえたような感じの症状のことを「梅核気(ばいかくき)」とか、「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」と言います。

「梅核気(ばいかくき)」は、梅の種がのどにつまったよな感じ、

「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」は、焼き肉がずっとのどにつかえてような感じ、

という意味です。

 

緊張すると声が出なくなるとか、食事のあとにずっと喉に何か残っている感じがするとか、そんな症状のことを指します。

繊細すぎて神経質、自律神経のバランスが悪く、気虚体質で脾臓が弱いタイプに出やすい症状とのこと。

原因のほとんどはストレス性とされるようです。

上部食道括約筋の収縮・弛緩は自律神経支配下にあるので、ストレスの影響を受けやすいらしい。

強いストレスがあると喉に何かがつかえたような感じがする、これは個人的に納得。

「胸が締め付けられるような」という文学的表現も、ストレス反応による上部食道括約筋の収縮ですね、

 

鉄欠乏はメンタル症状が出ます。

気分がさえない、うつ病、集中力がない、眠りが浅いなど。

気虚体質で脾臓が弱いとなると、鉄欠乏・貧血のイメージと全く同じです。

 

実は私も貧血があるときは、サプリメントを飲むのが苦手でした。

我が夫が、同じサプリメントを水無しで平気で飲むのを初めて見たときはびっくり。

男性は生理がないので、貧血・鉄欠乏になりにくく、嚥下に問題がない人が多いですね。

 

女性のみなさま、サプリメントを複数回に分けたり、小さく割ったり、

たいへんお上品なんですが、実は鉄欠乏の典型的な特徴ですので、理想的にはガバッと一気飲みできるようになってくださいませ。

 

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