【セレンと免疫】コロナ対策にお出汁で作ったお味噌汁を推奨する理由

「セレン」微量でも重要なミネラル

まごめじゅん

セレンというミネラルをご存じでしょうか?

不足すると免疫低下でウィルス・細菌感染、コロナ重症化リスクが上がります。

セレンというミネラルをご存じでしょうか?

成人の身体の中に13㎎ほど、ほんとに少量だけ存在するミネラルです。

身体を構成するミネラルの量ですが、マグネシウムが19g、鉄が4gちょいです。

セレンの13㎎というのは、他の主要ミネラルと比較すると、非常に微量だということが分かるかと思います。

円の大きさで比較してみたら、ハナクソみたいに小っちゃくなっちゃった!

非常に微量なのですが、このセレンというミネラル、アンチエイジングや免疫に重要な働きをしております。

セレンが免疫・アンチエイジングに重要な理由

細胞内に侵入したウィルスや細菌を殺すときに、活性酸素を使います。

(活性酸素には、侵入者撃退の”武器”としての役割があります。活性酸素も、時と場合によっては必要なものなのです。)

なので、ウィルスや細菌の侵入時には、活性酸素が激増します。

増えた活性酸素を、まるで爆弾処理班のごとく処理するのがグルタチオンペルオキシダーゼという酵素です。

グルタチオンペルオキシダーゼは、過酸化水素(活性酸素)を水に変えて無毒化します。水にしたらオシッコにして排泄。

この酵素「グルタチオンペルオキシダーゼ」の重要な部品の一つが「セレン」です。

セレン無しではグルタチオンペルオキシダーゼが作られません。

セレンはグルタチオンペルオキシダーゼを構成する部品!

ガチな分子栄養学マニア向けに補足しますと、グルタチオンペルオキシダーゼが細胞内で発生した過酸化水素を無毒化する際に道具として使うのが抗酸化物質のグルタチオン。

使用後の酸化型グルタチオンを還元型に戻すのがビタミンB2です。

過酸化水素を無毒化して水にする酵素と言えば、カタラーゼが有名ですが、カタラーゼとグルタチオンペルオキシダーゼの違いは、脂質の酸化物に対して働くかどうかです。グルタチオンペルオキシダーゼは、過酸化脂質も無毒化します。

こんなレベルの話は、一部のマニア以外はスルーでOK。

いっぱんぴーぽーは、「セレンというミネラルは、ウィルスと戦ったあとの活性酸素処理に重要」とだけ覚えてください。

セレンは、
・酵素グルタチオンペルオキシダーゼに必要
・グルタチオンペルオキシダーゼは活性酸素を処理する
・特にウィルス、細菌の感染時に重要

セレンが不足する地域ではコロナ重症化リスクが高い

セレンがウィルス感染時にどのように働き、なぜ重要であるか?コロナ感染・重症化リスクとの関係をまとめたレポートが先月初めに出ておりました。

セレン(Se)がウイルス対して果たす重要な役割について「COVID-19への影響」

こちらによると、土壌にセレンが少ない地域は、コロナ感染率が高く、重症化のリスクも高いとのこと。

セレンが免疫に重要な役割を果たしていることがばっちり証明されたかっこうです。

セレン欠乏地域にある湖北省の2つの都市では、コロナ発生率が武漢市を除いて最も高かった。セレンが豊富な地域、食事によるセレン摂取は、ヒトの免疫力を高めコロナ感染防止に寄与する可能性がある。

Selenium (Se) plays a key role in the biological effects of some viruses: Implications for COVID19.,doi:10.1016/j.envres.2021.110984 

セレン欠乏症のことを「克山病(ケシャン病、クーシャン病)」と言います。

中国南部の克山という地域の土壌にセレンが少なく、局地的にセレン不足の症状が多く発生しました。なので、この名前がつきました。

今でも中国の一部の地域では、土壌にセレンが少なく、セレン欠乏のリスクが高い状態です。

こちらは、成人の血清中セレン濃度を過去の論文から平均値を割り出し、国別に比較したもの。

中国のケシャン病頻発エリアは特に低いです。

Selenium (Se) plays a key role in the biological effects of some viruses: Implications for COVID19のデータから作成

アメリカ、日本、イギリスなどと比較すると、ナイジェリアなどアフリカの国々や中国はかなり低めです。

中国でSARS、アフリカでエイズやエボラ熱などが流行した背景には、セレン不足も関係しているのでは?というのが先ほどの論文の見解です。

・セレン欠乏症を「克山病(ケシャン病、クーシャン病)」
・セレン不足の地域では感染症リスク、重症化リスクが高い

セレンを効果的に摂取するならお出汁推奨

セレンを効果的に摂取するなら、なんといってもお出汁がおすすめ。

鰹節、イリコ(煮干し)にはセレンが豊富なのです。

セレンは水溶性なので、だし汁に移ります。

鰹節以外だと、たらこ、卵、ししゃも、ホタテ貝などにセレンが多い。

インスタントではなく、出汁をひいたお味噌汁が、免疫やアンチエイジングに一歩差がつく理由のひとつです。

なにげない小さな生活・食習慣の積み重ねが身体を作り、人生を作るってこういうこと。

セレンについて
・セレンは水溶性
・セレンの豊富な食品は鰹節、卵、イリコなど
・セレン摂取に出汁のきいたお味噌汁おすすめ

コロナの一件で、栄養マニア界隈ではセレンの注目度がアップしました。サプリメントで摂取する方もいらっしゃいます。

セレンは水溶性ですから不要な分は尿で出ていきますので、過剰症の心配は少ないですが、私はサプリメントよりもカツオやイリコの味噌汁派です。美味しくて幸せ感が増す、これも免疫強化の源泉ですね。

   

今日のまとめ

  • セレンはグルタチオンペルオキシダーゼの部品
  • セレンは活性酸素除去、免疫に重要
  • おすすめセレン摂取源はだし汁

    

この記事が気に入ったら 「いいね !」 してくれるとうれしいです

Twitter で

現在募集中のセミナー