肩の痛みが治る人と治らない人
肩の痛みが治る人と治らない人の違いはその人の考え方、心の持ち方だった!という論文のご紹介。
同じ治療を受けていても、痛みが治る人と治らない人は何が違うのか?半年かけて800名以上を調べたところ、”心の持ち方”が違っていたよというガチなレポートがあります。
心の持ち方がどう違ったのか?
一言でいうと「セルフエフィカシー」だったとのこと。
セルフエフィカシー(Self-efficacy、自己効力感)とは、カナダ人心理学者バンデューラが提唱した概念の一つで、「ある状況において自分が必要な行動をうまく遂行できる、自分の可能性を認知している」という意識です。
心理学用語を正確に理解するには、それなりの学習が必要ですが、この場合のセルフエフィカシーとは「自分でなんとかするぜー!」的な意気込み、考え方だと思っていただいてオッケー。
「症状は自分が作ったから、自分で消せる!自分で消すのだ!」という感覚、「自分で自分を信じる力」とも言えます。
『セルフエフィカシーの強い人は、半年後に痛みが大きく改善していた。』
結論だけ見ると至極納得で、特に新鮮な驚きはありませんが、普段見ている症例が真面目な論文になっているのを見て「おお」と嬉しくなりました。
心理的背景がどのように生理的反応を生じるのか?
生理学と心理学の接点、心の動きがどう身体に症状として現れるか?
最近のワタクシが重点を置いて研究している部分です。
「心の状態が身体の症状を作る」と聞くと、ピンとこない人もいるかもしれません。
でも、考えてみてください。
あなたが運転をしていて、目の前に子供が飛び出してきたとします。
あなたの身体では、①心拍が上がる、②手のひらや脇に発汗する、という反応が起きます。
心の状態が身体の症状を作るということは、スピリチュアルでもなんでもなく当たり前のこと。
不安や心配、諦めや無力感。
内側にある心の状態は、他者との比較が難しく、自分の感覚だと長年のデフォルト状態なので気付きにくいのです。
だからこそ、他者からの介入で効果が出る部分。
栄養療法に心理アプローチを入れたPNT(Psychological Nutrition Therapy)始動&指導してます。
来週の分子栄養学実践講座は、次期「PNTトレーナー養成講座」のプレセミナーやります。
第二期はどんな人材が飛び立つのか、楽しみです。