ナイアシン(ビタミンB3)がコレステロール値、中性脂肪に及ぼす影響

ナイアシン(ビタミンB3)がコレステロール値、中性脂肪に及ぼす影響

まごめじゅん

ナイアシンがLDL、中性脂肪を低下させて、HDLを上げる件、当たり前すぎて書いてなかったので改めてメモです。

脂質異常症に対するナイアシンの影響、当サイトで書いてなかったので、押さえた情報を改めて記録。

  

ナイアシンは、脂肪組織からの脂肪酸動員を減少させ、肝細胞中性脂肪合成を阻害し、VLDLおよびLDLの分泌を減少させる。ナイアシンはHDLのアポリポ蛋白の異化速度を減少させる。

Niacin and cholesterol: role in cardiovascular disease (review).,J Nutr Biochem. 2003 Jun;14(6):298-305.
  • ナイアシンは、LDLコレステロールと中性脂肪を低下させ、HDLコレステロールを上昇させる。
  • 脂肪細胞にナイアシンの受容体があり、脂肪組織から中性脂肪分解が抑制されるので、結果的に中性脂肪が低下する。
  • 肝細胞の中性脂肪合成を阻害し、LDL合成を低下させる作用がある。

  

39件の試験で117,411人の患者を調査したところ、ナイアシンは心筋梗塞の有意な減少と関連していた。しかし、スタチンがすでに服用されている研究では、ナイアシンは有意な効果を示さない。

Effect on cardiovascular risk of high density lipoprotein targeted drug treatments niacin, fibrates, and CETP inhibitors: meta-analysis of randomised controlled trials including 117,411 patients.,BMJ. 2014 Jul 18;349:g4379.
  • ナイアシンは心筋梗塞を減少させる。
  • ただし、すでにスタチンを服用している場合はその効果はやや低下。

脂質異常症とナイアシン

コレステロール値が高い、中性脂肪が高いと指摘されたら、まずはナイアシンを試すのは栄養療法では誰もがしるテッパンネタ。かなり有名なので、取り入れるのに安心感もあります。

ただし、家族性(父ちゃん母ちゃんも脂質異常症だった)という場合は、ナイアシンがあまり効果を反映しません。栄養クラスタのみなさまの人体実験により明らか。

今流行りの(⁉)細胞内NMNもナイアシンで増えたらよいのですけどね。。

  

今日のまとめ

・ナイアシンで、LDLと中性脂肪は低下↓

・ナイアシンで、HDLは上昇↑

・ナイアシンで心筋梗塞リスク低下↓

  

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