栄養素(サプリメント)が効くのにどれくらいの期間を見積もればよいのか?

サプリメントの効果はどれくらいで確認できるか?

まごめじゅん

サプリメントや食事療法の効果を確認するのにどれくらいの期間を見積もればよいのか?簡単に説明しますね。

サプリメントや食事療法の効果、どれくらいの期間を目安に効果がある、無しを判断すればよいのか?

ほとんどの栄養療法のクリニックでは3~4か月ごとの採血をすすめられます。

その根拠をお話します。

身体の細胞の数は?

まずは身体の細胞の数のお話から。

身体の細胞の数ですが、以前は60兆個と言われておりましたが、けっこうテキトーな概算だったらしく、現在のところは「37兆個」とされています。

そのうち、もっとも数が多い細胞は赤血球です。

赤血球の数はおよそ26兆個。

身体の細胞の総数のおよそ三分の二が赤血球なのです。

赤血球の寿命は120日

その最も数が多い赤血球の寿命は120日です。

およぼ4か月あれば、身体の細胞の三分の二がまるっと入れ替わることになります。

赤血球には核、ミトコンドリアが無い

赤血球には、ほかの細胞とちょっと違った特徴があります。

それは、細胞の核やミトコンドリアを持っていないという点です。

赤芽球という赤芽球の赤ちゃんが大人の赤血球に成長するときに、「脱核」といって、細胞の中身を全部捨ててしまうのです。

核が無いということは、タンパク質の設計図が無いということ、

ミトコンドリアが無いということは、タンパク質を作る工場にエネルギーを供給する電力会社が無いということ。

  

つまり、赤血球という細胞は、4か月という寿命の途中で細胞を構成するタンパク質が入れ替わらない。

となると、赤血球は出来上がったときのスペックが全て。

赤血球の一生に構成部品のバージョンアップはない

というわけで、赤血球の生涯は、構成する部品のバージョンアップが行われることがありません。(もちろん例外も存在しますが細かい部分はここでは省略)

例えば、赤血球の細胞膜を構成する脂肪酸は、大雑把に言えば、この4か月の間に食べた食事の油で構成されているということ。

赤血球の一生の途中で、ヘモグロビンの中の鉄が入れ替わることはなく、スタートアップの時点が全て。

鉄という栄養素が効いてくるかどうかは、赤血球の寿命と同じ期間が必要ということ。

身体の三分の二が入れ替わるのに3~4か月

まとめます。

・身体の細胞の三分の二が赤血球である。赤血球はスタートアップ時点の栄養素がそのまんま反映される。
・身体の細胞の三分の二を占める赤血球が入れ替わるのに3~4か月かかる。

この2点を考慮すると、だいたい3~4か月は様子見しましょうね、、という結論なんですな。

赤血球以外の細胞はどうなのよ!と言う点は、全身の細胞に酸素を運んでいるのは赤血球なので、赤血球の質が変わると身体全体の細胞の質が変わるとも言えますしねーと言ってお茶を濁しておきます。

「石の上にも三年」ならぬ「医師のもとに3ヶ月」

おあとがよろしいようで。

  

今日のポイント

・身体の細胞の三分の二は赤血球

・赤血球の寿命は120日、その途中でバージョンアップは無し

・栄養素が効いてくるかどうかはだいたい3~4か月が目安にすると良い

  

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