はちみつの効果~カンジダ菌バイオフィルムの除去~

はちみつの抗カンジダ作用とバイオフィルムの除去作用

前回の分子栄養学実践講座は京都会場をZOOM受講でした。

腸内環境とメンタルの関係、腸内環境のさまざまな影響について。

そこで、宮澤先生がちらりと言っていたことに耳ダンボ。

宮澤

もしかしたら、はちみつはカンジダのバイオフィルム除去に有効かもしれません。

まごめじゅん

え!はちみつに抗カンジダ作用!?バイオフィルム除去効果!?

  

改めて調べてみて、はちみつの多彩な効果、作用に驚きました。

はちみつは、低濃度でも大腸菌O157のバイオフィルム形成を大幅に減少させた。かつ良い菌には影響がなかった。

Low concentrations of honey reduce biofilm formation, quorum sensing, and virulence in Escherichia coli O157:H7., Biofouling. 2011 Nov;27(10):1095-104.

・はちみつの細菌のクオラムセンシングを阻害することで抗菌作用を発揮している。

・はちみつは、耐性の高いバイオフィルムを形成した細菌でも殺すことができる。

・はちみつは、一般的に使用されている抗生物質よりも効果的であり、且つ耐性菌を作らない(In Vitroにて比較した抗生剤はリファンピン、セファゾリン、オキサシリン、バンコマイシン、アジスロマイシン、フシジン酸、ゲンタマイシン、およびリネゾリド)

Honey’s Ability to Counter Bacterial Infections Arises from Both Bactericidal Compounds and QS Inhibition., Front Microbiol. 2012; 3: 144.

はちみつの抗カンジダ作用は臨床現場で有効。

Honey has an antifungal effect against Candida species., Med Mycol. 2006 May;44(3):289-91.

はちみつは細菌のクオラムセンシングを阻害する

はちみつは、抗カンジダ作用があり、薄い濃度でも抗菌作用を発揮する。

はちみつの抗菌作用は、抗生物質と違って耐性菌を作らず、悪さをしない菌に対しては作用しないため、腸内環境の改善に役に立ちそう。

はちみつは、細菌のクオラムセンシングを阻害することによって、バイオフィルムの形成を阻害するらしい。

クオラムセンシングとは、細菌同士がとるコミュニケーションのことで、細菌数が増えると活発化するときに起こる現象とのこと。

クオラムセンシング(quorum sensing)

子供の頃、風邪をひくと祖母がはちみつを舐めさせてくれたが、理にかなった民間療法だったと思われる。

はちみつの整腸作用は使えるかもしれない

行き過ぎた糖質制限による糖代謝の改善用に、低血糖サポートに。

うちの勉強会ではもはや定番になりつつあるはちみつ。

例えば、SIBOや過敏性腸症候群など、あとは喉や消化管のバイオフィルムはがし。

腸の調子が悪いときなんかは積極的に使えそう。

使い方のバリエーションを考え中です。

  

今日のまとめ

  • はちみつはバイオフィルム除去効果がある。
  • はちみつの抗菌作用抗カンジダ作用は整腸によいかも。

   

  

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