血糖値90はスプーン1杯の砂糖と同じ量

身体の血液中にある糖の量

今日は、身体の中にある糖分のお話です。

ご自身の血糖値をご存じですか?

検診の結果など、
採血データの血糖値のことです。
何も食べない、空腹時の血糖値のこと。

 

健康な方なら、たぶん
80~90ぐらいのレンジで
収まってるはずです。

「グルコース」と表記
されることもあります。

 

これは血液中の100dl中に
何ミリグラムの糖が
含まれているのか?
というデータです。

 

では、ここで問題。

あなたの身体の血液中に
含まれる糖の量は、
全部でどれくらいでしょう?

 

人間の身体の血液の量は
5リットルです。

1dl(デシリットル)は
1リットルの10分の一、
お湯のみ1杯くらいなので、

血糖値が健康値(90)の方
だとすると、計算値は、

90 × 10 × 5 = 4500mg

= 4.5g

 

4.5g の糖を、
角砂糖に置き換えると、
たったの1個半です。

 

自宅のお砂糖で
軽量してみると、
テーブルスプーンに
かる~く1杯

ほんとにかる~く1杯。

 

これは空腹時の糖の量です。
血糖値は食後150程度まで
緩やかに上昇して、
その後緩やかに下降します。

理想的には最大血糖値は
150以下が望ましいです。

血糖値は150以上になると、
「糖化」という現象が
おきやすくなります。

 

では、食後の最大血糖値150では
どのくらいかと言うと、

150 × 10 × 5 = 7500mg

= 7.5g

それでも角砂糖2個半分です。

 

 

いわゆる食後高血糖という状態。
生成された小麦や大量の砂糖など、
食べるものの種類によっては、
食後に血糖値のスパイクが起きます。

私の場合、ここ★で実験した際は、
ラーメン食べて食後230程度まで
上昇しました。

 

血糖値230の場合、
血液の全糖分は11.5gです。

230 × 10 × 5 = 11,500mg

= 11.5g

 

これを自宅の白砂糖で計量してみました。
スプーンに軽く山盛り1杯です。

 

厳密にいえば、砂糖イコール
100%グルコースではありません。

砂糖はショ糖なので、
グルコース+フルクトースです。

あくまで”例えば”のお話にはなりますが、
我々が想像する以上に
血液中の糖の量は少ない
ということがお分かりいただけるかと。

 

「糖」は血液中の濃度が
濃くなってしまっては
害が大きいので、身体は
厳密にコントロールしている
と考えればよいかと。

なので、食べた糖を
「グリコーゲン」という形で
一時的に貯金するための
貯金箱として肝臓と筋肉を使い、

その貯金箱もいっぱいになると、
行き場のない糖は脂肪として
蓄えておくという安全策を取るのです。

 

糖ってこういう輪っか状
の形をしておりまして、
この輪っかの部分が
切れて直鎖になったときに、
たんぱく質とくっついて
修飾タンパク質になって
変質させるんですな。

 

糖化したタンパク質、
つまり修飾タンパク質は
もとのタンパク質の機能を
失うのでただのゴミです。

たんぱく質のゴミは
排泄されずに脳で残ると
アルツハイマーになるし、
血管で残ると動脈硬化
になります。

なんで糖がくっつくか?
というと修飾タンパク質も
身体には必要なんですよ。
でもそれは、細胞内で
起こればのハナシ。

 

清涼飲料水(500ml)の
糖質はおよそ30gと言われます。

清涼飲料水を
飲むということは、
角砂糖10個分の液糖を
身体に流し込むということ。

身体のホメオスタシス(恒常性)が
乱され、身体がパニックになるのは
想像に容易いですね。

 

糖というのは、
生きるうえでは欠かせない
必要なものですが、
取り扱いには注意
という点で、ガソリンや
石油と同じかもしれません。

 

今日のまとめ

  • 空腹時血糖値90の場合
    身体の全血液中の糖の量は
    角砂糖1.5個(4.5g)に相当

 

おまけ

「にゃにこれ?」

「君のご飯ではありません」

 

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