食べないと腸粘膜が薄くなる

食べないと腸粘膜が薄くなる

まごめアドバンス、最終回は
「腸」のまとめをテーマにしました。
その中からちょこっとだけご紹介。

 

小腸粘膜の細胞が
エネルギ源として
使っている栄養素は

①グルタミン
②酪酸(有機酸)
③糖

の3つです。

これ以外にもケトン体も
エネルギー源として使っていると
分かってきたらしいのですが、

はっきりしたソース未確認のため、
現時点では上記3つとしておきます。

 

特にグルタミンが重要で、
全体に占める割合は半分以上。

身体の多くの細胞が利用する「糖」は
たったの10%以下です。

グルタミンは多くの食品の中に
含まれるアミノ酸で、
体内でも合成できますので
非必須アミノ酸と言われています。

個人的な思い出ですが、
私がまだ分子栄養学を
勉強し始めてすぐの頃、
腸粘膜の細胞が「糖」を
エネルギーとして使っていない
という事実を知って
新鮮な驚きを感じるとともに
衝撃受けました。

小腸の栄養は口から摂る食べ物に依存

もし食事をとらない、絶食時間が
長くなると小腸粘膜に栄養が届きません。

身体の中の細胞は、
血液を伝って運ばれてくる栄養素を
もらうことができるけど、

腸粘膜の細胞は、
経口で入ってくる栄養素を
直接もらって自分のエネルギー源
としています。

 

絶食時間が長くなる手術時、
点滴で栄養を入れますが、
腸粘膜が痩せてしまうのです。

 

なので、手術時、
口から食べられない場合は、
胃ろうや腸ろうなど
胃腸に管を通して栄養素を入れる
経管栄養の補助をすると、
腸粘膜がやせ衰えるリスクが
低減するので、回復が早い、
てのが東口先生発案の手法ですね。

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そして、大腸粘膜も
経口から入る栄養素
特に食物繊維がなくなると、
腸内細菌が腸粘膜を侵食します。

A Dietary Fiber-Deprived Gut Microbiota Degrades the Colonic Mucus Barrier and Enhances Pathogen Susceptibility.

 

ということは、例えば、、
ファスティングのあとの
フラッシュ状態(激しい下痢)、

あれは腸粘膜が痩せて起こる
現象なんではないか?と。

 

ファスティング後に、
回復食に十二分に
気を付けなければならない理由も、

いきなり通常の食事に戻すと、
リーキーガットやバクテリア
トランスロケーションが起こって
良からぬものが吸収されるリスクが
あがるせいじゃないかと。
(あくまで推測)

高齢者の「胃ろう」も使い方ではメリットが多い

腸粘膜の細胞が、口から入る
食べ物から栄養を得ているというのは
消化管の機能維持の観点でも重要で、

例えば、
高齢者が食べる力もないほど
弱ってしまった場合、

一時的に胃ろうで、
食事を入れることは、
点滴よりも良い選択となります。

 

胃腸粘膜を衰えさせないし、
腸は免疫器官なので、
感染症のリスクも低減するし。

「胃ろう」というと、
「なんだかなー」という、
負のイメージを持つ方が
多いと思いますが、なにごとも
”使い方次第”なのですよ。

 

今日のまとめ

  • 小腸粘膜細胞の栄養素は
    グルタミンがメインで
    食べ物から直接もらってる
  • 絶食が長時間にわたると
    腸粘膜が痩せ衰えるので
    リーキーガットのリスクが上がる

 

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