『免疫異常など存在しない。免疫は常に正しい。』

『免疫は常に正しい』

免疫に関して、分子栄養学
実践講座を主催する宮澤先生が、
ある日(たしか飲み会です)
「免疫異常など存在しない。
人間の免疫は常に正しい」
とおっしゃったことがあって、
いたく感銘しました。

分子栄養学をよく表している
名言だと思います。

 

免疫反応が出る、抗体ができる、
ということは、必ずどこかに
その原因があるのです。

具体的に言えば、隠れた炎症です。
上咽頭炎、副鼻腔炎、歯周病、
腸の炎症、などなど。

これらは本人が自覚のない
「慢性炎症」ですから、
抗体が作られるベースが
存在しています。

免疫細胞は常に正しい反応を
しているだけ、と言えます。

 

もしくは、慢性炎症を起こす
「隠れた感染」です。

歯根の感染、マイコプラズマ、
腸内細菌の異常、などなど。

免疫疾患の治療は、
免疫を調整するのではなく、
隠れた感染、炎症をつぶす、
これは分子栄養学では定石。

抗体が作られやすくなる
異常タンパク、
これはミトコンドリア機能
が関係しています。

タンパク質の工場に電力を
供給しているのは
ミトコンドリアです。

水銀など、有害ミネラルが
排泄できない状態だと、
ミトコンドリア機能が低下します。

電力会社がしょぼるので、
タンパクの工場がうまく
稼働しません。

異常タンパクは、オートファジー
などの作用で、すみやかに
処理される必要があるのですが、
そのプログラミングがうまく
回らなければ、

タンパク質の構造に不具合が生じ
異物と判断される可能性が高まります。

この場面においても、
免疫は異物を排除するという
正しい行動をしているだけです。

 

「免疫」の仕組みは実に複雑で
2時間の講義にまとめるのは
産みの苦しみがありましたが、

私たちは、医師の国家試験を
受けるために勉強しているわけでは
ありませんので、そこは割り切って、

「高校生が、実践講座の
免疫の授業を聞いて
すっと理解できるようにする」
という目標設定にしました。

 

取っ散らかった知識を集めて
一つの講座にまとめ、
聴講者のレベルに合わせて
料理して盛り付けるのは
楽しくもあり、産みの苦しみでもあり。

私は普段、自分は
「分子栄養学という情報の
翻訳家でありたい」
と思っています。

 

よくわからない素材(情報)を
料理して、おいしそうに盛り付けて
提供する料理人でもありますね。

 

こんなに面白く
素晴らしいものを
専門家だけのものに
しておくのは
本当にもったいない。

死ぬまでお付き合いする
身体と食べ物の関係、
一人でも多くの人が
興味を持ってもらえるよう
これからも上手に翻訳、
調理していきたいと思います。

みんなたくさん食べてね!

 

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